彼岸に渡る船白昼夢を見た 夜の東京湾を行く豪華な船 その最後尾のデッキ(?)にいる母 表情は嬉しそうでも悲しそうでもなく この世離れした顔をしている あぁ、母は今、彼岸の海を 浄土に渡って行ったと思った 時はちょうど四十九日を終えたころ 彼岸に渡る船はボートのような物を想像していたが 豪華客船というのが母らしいと思った