えー、寒いのは、苦手です。


今日の帰りは、芯まで冷えるな、と思っていたら、4℃。

おお、もう12月も半分終わったしな・・・


寒いと、出かけるのが嫌になって、出かけるのが嫌になることが、嫌なんです。

だから、冬は、苦手。
“文学少女”シリーズを読みました。
とりあえず、本編を8冊読了。


$Forlyの徒然日記-遠子先輩


最初にこの作品に目を止めたのは、多分「このライトノベルがすごい!」の2008年版ぐらいだと思う。

「ああ、これに手を出してはダメだな・・・」と、何となく構えたのを覚えている。

はっきり言って「このラノ」はこれから読もうと思う本を見つけたくて参考にするのにはこれっぽっちも役に立たない本なので(笑)、そこの記事は何にも参考にならないのだが、逆に理屈ではなく、直感的に「これは・・・」と思った本は大体私にとっては「当たり」なことが多いので、前言を翻すようだが、「見つける」のには役に立っている。


手を出してはダメだな、と思ったのは他の紹介を読んでからだと思う。恐らくはWikipedia。
前はもうちょっと細かくストーリーに触れた説明になっていたはずで(今は違うが)、とても救いのない話に思えた。
まあ、私の記憶はいい加減なので、まあ、どっか全然別の個人のブログ記事かもしれないが。

ともかく、救いのない類の物語なのだろうな、という感想を持ったのである。

しかし、『“文学少女”と死にたがりの道化師』などというタイトル、竹岡美穂の幻想的なカバー・イラスト、うん、どう考えても私好みの作品に思えて仕方がなかった。

でも、だからこそ手を出してはダメなのだ。
私は作品に填ってしまうときはどっぷりハマる。
その上で、どっぷりと感情移入する。

アクション映画を見たあとは、何となく自分も冒険的な活躍が出来るような気にならないだろうか?
恋愛映画を見たあとは、思いっきり甘いロマンスに身を置きたくなったりしないだろうか?

まあ、そんな感じが一定期間続いてしまう。


なので、それが「救いのない、辛い作品」であった場合は、つまりはプライベートが割とボロボロになったりするのだ。
単純だから。


そんな気配を感じて、ずっと目を背け続けてきた作品だった。


別の懸念もあった。

これは多分にイラストレーター・竹岡美穂の画風による一方的な先入観だが、上品な感じでレトリックをきかせていて、女の子受けはするものの、中身的には芯のないような、薄い、私には合わない作品だったりはしないだろうか・・・?(昔のコバルト文庫とかには多かったですね)


まあ、そういうこともあってずっと手には取らずにいたのだが、もうきっかけは忘れたが、1年前ぐらいに1巻と2巻を買ってみた。
映画化されるよりは前だったと思う。

読んでみて、ちょっと肩すかしを食らったのを覚えている。
面白い、のだが、遠子先輩は本を食べるというユニークな点を除けば、ラノベのヒロインスタンダードに比較的準じたキャラ(魅力的であるという部分も含めて、だ)に見えたし、語り手となるもう一人の主人公、井上心葉は、これまた履いて捨てるほどいる、今時の何事にも冷めていているけど、ちょっと優柔不断で押しが弱く、そのためヒロインに振り回され調子が狂わされる、冷めているのは暗い過去が影響していて・・・みたいな類型的なキャラクターに見えた。

「これはちょっと勝手にこっちが思っていた作品とは違ったかな?」

あと、ライトノベルのフォーマットに則ったミステリ、というのは当時私が年甲斐もなく西尾維新をむさぼり読んでいた頃で、ちょっと食傷気味だった、というのもあるでしょう。


そういうわけで、購入済みの2巻「“文学少女”と飢え渇く幽霊」は積んだまましばらく放置されていたのだが、先日ふと思い至って読んでみた。(この「思い至って」は、「お風呂で読書してリラックスするという贅沢な時間に供する本がなかったので、たまたま目に入った未読書として手にとって風呂に入った」という意味だ)


「・・・!」


話が、動き出している。

もちろん、前作と同様1冊でひとつの話としては完結するのだが、これはきっと、もっと話が動いていく、という確信を感じられた。
そして、一番最初に抱いた不安・・・「これは救いのない完結になるかもしれない」という予感が、再び私の心を捕らえていた。


「駄目だ、読まざるを、得ない」


というわけで、Amazonさんの活躍により、一気に本編残り全巻が手元に揃ってしまったのであった。

んで、今週。

改めて1冊目の『“文学少女”と死にたがりの道化師』から本編完結の『“文学少女”と神に臨む作家(下)』までを一気読みした。3日で8冊。


今は読後で惚けている。
本気で惚けていて、夜中の5時にブログ記事書いているぐらいだ。

しばらく、この放心状態は続くであろう。
ハマった作品の完結後は、いつもそうだ。
逆にそうならない作品は、私にとっては「イマイチ」ということになる。

特に、中盤以降の展開は、スピード感があり、途中クライマックス直前に時系列を遡ったエピソードがまるまる1冊入っていても、気にならずに集中して物語に入っていけた。

惜しいな、と思うのは、『“文学少女”と慟哭の巡礼者』だ。
美羽に関しては、これまで中学時代から殆ど止っていた心葉の「時」が動き出す過去との決着のスタートになる話であり、物語もこの後の「神に臨む作家」での流れに動き出す転換点だ。
だからこそ、美羽に関してはもっと深く、深く書いて欲しかったように思う。

逆に『“文学少女”と神に臨む作家』は、2冊使って書いているのにそれを感じさせない引き込ませ方は凄いと思う。
2転、3転する展開、いつまで経っても話の到達点が見えないまま、ストーリーはどんどん加速していく。
読者は、完全に心葉と同一になってしまうだろう。

大事なときにいつも優柔不断なのは、結論を出せない不安から。
これは「美羽、美羽」と言って思考が止ってしまっていた頃とは違い、何とか最善を探ろうとするが、人は重要な決断を迫られるほど躊躇する、その弱さだ。
そこには「物語の語り部」としての、絶妙な「丁度良さ」をもったリアリティがある。
感情移入するなという方が無理だ。
読者は気がつくと、天野遠子を求め胸を掻きむしるような想いをしていることになる。


さて、この作品は最初に考えていたとおり「救いのない物語」だっただろうか?

まあ、読めば分かります。
ラストがどうなったかは直接書かれてはいません。

この作品のラストは井上ミウの『青空(ソラ)に似ている』とほぼ同じ終わり方をします。

『青空(ソラ)に似ている』の初稿はラストが冗長だ、ということで担当編集から出版時に大幅に削られています。
だから、この『“文学少女”』の本編ラストも、これ以上は語らない方が良いのでしょう。


是非皆さんも機会があれば読んでみてください。
読んだ後、ぽけーーーーっとなれますよ。
気持ちよく。



“文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫)/野村 美月

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”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)/野村 美月

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“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)/野村 美月

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“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)/野村 美月

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“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)/野村 美月

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“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)/野村 美月

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“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫)/野村 美月

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“文学少女” と神に臨む作家 下 (ファミ通文庫)/野村 美月

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予告通り、HOYA PENTAX K-5の夜景・・・というか夜の街のスナップです。

高感度ISOの描写テスト、ではなくてどれだけ夜の街が取れるか?のテストなので、ISO 12800以上の作例はありません。
シャッタースピード稼ごうと思わなければ、つまり街角スナップであれば、ISO 3200あればだいたい街の光の下では十分だったので。

まあ、同一被写体をだんだんISO上げていって・・・みたいなのはもうネット上では沢山転がっているのでいいだろう、と。

ふつーに、街角をISOころころ変えながらスナップ撮ってみました。
ちなみに、高感度NRはすべてAUTO。


まず外に出たところで何も考えずに一枚。
デフォルトのISO AUTOの上限なので、ISO 3200です。

Forlyの徒然日記-K-5 test 07
PENTAX K-5 / smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL [IF] DC WR

えーっと、ブログサイズだと全然ISO 3200って分かりませんね・・・
というか、夜に暗い便利ズームつけて外に出て、何も考えずにシャッター押して取れることが既に凄いです・・・


これは露出補正-0.7EV、F5.6、1/8secで、ISO 1600。

Forlyの徒然日記-K-5 test 09
PENTAX K-5 / smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL [IF] DC WR

夜の空に伸びるビル・・・ってのを見た感じに近づけるとこんな感じ。
ほんと、これぐらいやらないと夜でもかなり明々と写っちゃうのです。


「高感度ISOのテストじゃない」と言いつつ、ISO 6400まで上げてみて、描写がどうなるかを試してみました。

Forlyの徒然日記-K-5 test 08
PENTAX K-5 / smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL [IF] DC WR

綺麗に写ってますが、ちょっとディティールは甘く、色は黄色方向に転び始めてますね。
だいたいこれがISO上げるほど激しくなっていく感じです。
ISO 6400は十分許容範囲。


というわけで、ISO1600~3200ぐらいは全然問題ないことが分かりましたので(「写る」ではなく「写真が撮れる」レベル)、今度はもうちょっと繁華街の方に出て、適当に、ではなく頑張って綺麗に撮ろうと試みてみます。

これ以降の写真は横浜駅周辺の、夜でもとても明るいところで、全てFA31 LimitedつけてISO 800。


Forlyの徒然日記-K-5 test 10
PENTAX K-5 / smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited

Forlyの徒然日記-K-5 test 11
PENTAX K-5 / smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited

Forlyの徒然日記-K-5 test 12
PENTAX K-5 / smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited

Forlyの徒然日記-K-5 test 13
PENTAX K-5 / smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited

Forlyの徒然日記-K-5 test 14
PENTAX K-5 / smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited

えーっと、いや、まあ、一風堂にラーメン食べに行ったことは秘密です。

さて、レンズのレベルが違うってのもありますが、ISO 800、凄いですね。
光に、そしてビルのガラスに、透明感があります。
ちょっと脱帽だなぁ。。。

これ、このサイズだとやっぱり全然分からないんですが、ノイズがないわけじゃないんですよ。
凄く少ないですが。

でも、カラーノイズがびっくりするぐらい少ないんです。
輝度ノイズばかり。

だから、黒は締まって光がスッキリしているんですね。
ほんと、重ねて言いますが脱帽です。

なんかこう、技術の進歩って凄いですね。
ペンタ頑張ったなぁ。


というわけで、PENTAX K-5を持つと、カメラを持って夜の街に出かけたくなる、の巻でした。


そうそう、巷で話題になっている、ローパス裏の汚れですが、幸いウチのK-5では見つかりませんでした。
ダストアラートでもF22絞りで光源に透かした白い紙でも分からなかったんで、とりあえず問題なし。


ではでは。