Tomorrow is another day 第2章 54話 | Vicissitudes de richesse ~七転八起~

Vicissitudes de richesse ~七転八起~

人生、転んでも立ち上あがれば勝つんですよねぇ
だから、転んでも立ち上がるんです
立ち上がって、立ち上がり続けるんです

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それから、1ヶ月しても2ヶ月しても千夏からの嫌がらせはなくなった。


中島の話によると、千夏が付き合っていた男性の実家、群馬方面へ引っ越したらしい。


それからというもの、優人も麻子も結婚式の準備で忙しくなった。


結婚式の招待状を作ったり、麻子のウェディングドレスを選んだりとしていた。


だが、その時間は幸せになるための一歩だったので苦痛には感じず


その時間すら幸せだった。


麻子がウェディングドレスを選んだは結局、優人のウェディングサロンだった。


すでに真亜子は退職していたので、社割が効くところがいいと優人が提案したのだった。


何着か試着したが、最後に決めたのはマーメイドタイプの物だった、


肩が出ており、体のラインがはっきり判る物だったが、麻子にはぴったりだった。


その姿を見た優人は


「凄く似合ってるよ。もうこのまま式場へ行きたい位だよ。」


「ありがとう。優人さんのは誰が決めるの?自分で決めるの?」


「お客様のを選ぶのは抵抗がなかったけど、自分のとなると判らないから


加藤さんに選んでもらうよ。」


結婚式の招待状を出すリストを作っていた時、中島を呼ぶか麻子は悩んだ。


だが、中島も麻子とやり直してかった想いがあるので、それは辞めておいた。


式はごく身内だけで行う事にした。


両家の両親と、優人と親しかった友人数人。


麻子の職場の編集長と大学時代の数少ない女友達だけで済ませ


全員で10名程だった。