2つの鍵 第19話 | Vicissitudes de richesse ~七転八起~

Vicissitudes de richesse ~七転八起~

人生、転んでも立ち上あがれば勝つんですよねぇ
だから、転んでも立ち上がるんです
立ち上がって、立ち上がり続けるんです

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とうとう、浩之から待ち合わせの要求が来てしまった…。


一瞬目の前が暗くなったが頭を振って現実に思考を戻した。


とにかく何事もなかった様に自宅に帰りいつも通り夕食を作ろう。


後片付けが終わってからだ。


計画を練るのは。美奈は何事もなかった様に夕食を作り、


笑顔で夕食の席につき、香におやつをあたえ、


洗い物をした。武は何も疑ってはいなかった様だった。


そしして、武には具合が悪いから先に寝ると伝え


寝室にこもり鍵をかけた。武が寝る時は


武も寝室の鍵を持ってるはずだから大丈夫だと思ったのだ。


パジャマに着替えベットに横になりながら、


美奈は明日の事を考えた。行くべきだろうか…。


何年振りだろう、浩之に会うのは。


浩之と別れたも最悪な別れ方だった。


だから、なるべく会いたくはなかった。最後の言葉が、


「あんたなんて最低よ。さよなら。」


だった様な気がする。


そんな言葉を言われた女に今さら浩之はなぜ会いたるんだろう。


今さら未練と言う訳でもあるまい。


香の存在を知ってる事は結婚してる事も知ってるはずだ。


何故今さら会いたがるんだろう…。それだけが気になった。