結局、2日後がブルムンのメンバーがオフと言う事で
何故かブルムンのメンバーに引っ越しを手伝ってもらった。
よくよく考えたら物凄く贅沢な事なんだけど
ブルムンのメンバーに会うのが慣れてしまった私には
皆の分のお茶を出したりと何かと忙しかった。
昔の私だったら固まってたろうな…。
週末に結婚記者会見をする事になり、
私は光のスタッフに引っ張り込まれた。
「わぁ。綺麗な肌。やっぱり一般の人と芸能人は違うのね。
芸能人は毎日塗りたくってるから肌が汚いもの。」
「そんな事言ってないで手を動かして。
記者会見に出してもおかしくない様に
仕上げないといけないんだから。」
私は黙って座っていたけどここまでプロの人に
化粧されると違うもんだなぁと鏡を見ながら思った。
スタイリストの人に服を選んでもらい黙って着替えると、
まるで別人になった様だった。
「ん~。こんなもんかしら。
結婚記者会見って言うから純白なイメージにしたんだけど…。
貴女、どう思う?」
どう見ても男性の人に聞かれて少し戸惑ったけれど、
鏡の中の私を見てうなずいた。
「素敵だと思います。
白いワンピースに白いカーディガン。
花嫁をイメージさせると思います。」
「でっしょ~。私もそれを狙ってたのよ。
さぁ、行ってらっしゃい。頑張るのよ~。」
私は奇妙な声援を受けて記者会見に臨んだ。