OLと女優 第2章 41 | Vicissitudes de richesse ~七転八起~

Vicissitudes de richesse ~七転八起~

人生、転んでも立ち上あがれば勝つんですよねぇ
だから、転んでも立ち上がるんです
立ち上がって、立ち上がり続けるんです

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結局、2日後がブルムンのメンバーがオフと言う事で


何故かブルムンのメンバーに引っ越しを手伝ってもらった。


よくよく考えたら物凄く贅沢な事なんだけど


ブルムンのメンバーに会うのが慣れてしまった私には


皆の分のお茶を出したりと何かと忙しかった。


昔の私だったら固まってたろうな…。


週末に結婚記者会見をする事になり、


私は光のスタッフに引っ張り込まれた。


「わぁ。綺麗な肌。やっぱり一般の人と芸能人は違うのね。


芸能人は毎日塗りたくってるから肌が汚いもの。」


「そんな事言ってないで手を動かして。


記者会見に出してもおかしくない様に


仕上げないといけないんだから。」


私は黙って座っていたけどここまでプロの人に


化粧されると違うもんだなぁと鏡を見ながら思った。


スタイリストの人に服を選んでもらい黙って着替えると、


まるで別人になった様だった。


「ん~。こんなもんかしら。


結婚記者会見って言うから純白なイメージにしたんだけど…。


貴女、どう思う?」


どう見ても男性の人に聞かれて少し戸惑ったけれど、


鏡の中の私を見てうなずいた。


「素敵だと思います。


白いワンピースに白いカーディガン。


花嫁をイメージさせると思います。」


「でっしょ~。私もそれを狙ってたのよ。


さぁ、行ってらっしゃい。頑張るのよ~。」


私は奇妙な声援を受けて記者会見に臨んだ。