光は少し暗い表情をして説明し始めた。
「会社で友梨香は部下に告白されたみたいなんだ。
でも、俺とは言わず『付き合ってる人がいるから』って断ったらしくって。
でも、俺がいつだったか会社なんかに行ったりしてふざけてたら
そいつに俺と友梨香が付き合ってるのがバレちまって…。
今日いきなり性格が変わった様にカッターナイフで襲ってきたそうだ。
…俺があんなバカな事しなきゃ良かったんだ。」
「一体何をしたのよ。」
「会議の途中だったんだけど、後ろの席で椅子の下から
手を振っただけなんだけど、
そいつはすぐ俺の行動に気が付いたみたいだった。
それで、俺とそいつとどっちが友梨香に相応しいかとか言ってたらしい。」
紗由理は天井を見上げてつぶやいた。
「OH MY GOD…よくまぁ、そんな大胆な事出来たわね。
友梨香の立場も考えたの?」
「スマン。俺が軽率だった。」
「もしかして週刊誌に貴方達の事を喋ってるのもその子じゃないの?」
「そうかもな。」