OLと女優 44 | Vicissitudes de richesse ~七転八起~

Vicissitudes de richesse ~七転八起~

人生、転んでも立ち上あがれば勝つんですよねぇ
だから、転んでも立ち上がるんです
立ち上がって、立ち上がり続けるんです

そうよ!


同居人が女優って事事態がおかしいのよ。


なんで今まで気が付かなかったんだろう。


幼馴染みだから、紗由理と一緒に住んでいるのが当たり前になっていた。


考えながら家に帰ると、すでに光が来ていた。


「あっ、友梨香。おかえりちゃん。今日もお仕事ご苦労様ちゃん。」


ホントにこの男が私を好き?信じられない…。


しかも5万人のコンサートをしている国民的アイドル?


身近過ぎてそんな感覚がない。呆然と彼の顔を見ていると、


「あれ?いつもの反応じゃないなぁ。どした?上司にいじめられたか?


それとも、ようやく俺の魅力に気が付いたか?」


そんなはしゃいでいる光に対して私はまだ呆然と見ていて、


さすがに彼も私の様子がおかしいと思ったらしく、私の両肩に手を置いて、


「どうした?なにかあったのか?」


今度は真面目に聞いてきた。