そうよ!
同居人が女優って事事態がおかしいのよ。
なんで今まで気が付かなかったんだろう。
幼馴染みだから、紗由理と一緒に住んでいるのが当たり前になっていた。
考えながら家に帰ると、すでに光が来ていた。
「あっ、友梨香。おかえりちゃん。今日もお仕事ご苦労様ちゃん。」
ホントにこの男が私を好き?信じられない…。
しかも5万人のコンサートをしている国民的アイドル?
身近過ぎてそんな感覚がない。呆然と彼の顔を見ていると、
「あれ?いつもの反応じゃないなぁ。どした?上司にいじめられたか?
それとも、ようやく俺の魅力に気が付いたか?」
そんなはしゃいでいる光に対して私はまだ呆然と見ていて、
さすがに彼も私の様子がおかしいと思ったらしく、私の両肩に手を置いて、
「どうした?なにかあったのか?」
今度は真面目に聞いてきた。