でも、職場では翌日、すぐに江川 光が女性と
コンビニに表れた事が新聞に出ていた。
中には腕を組んで仲良さげだったなど、
嘘ばっかりの記事もあった。写真もバッチリ取られてて、
私は、何かの悪い事をしたかの様に目の所に線が引かれてた。
芸能界って怖い所って紗由理を通して知っていたけど、
まさか私まで巻き添えをくらうなんて思ってもいなかった。
この記事が出たせいもあるけど、引越しっ先を早く決めなきゃ。
考え込んでいると、1つ年下の恵美が声をかけてきた。
「先輩、よくよく見ると、この写真の女性先輩に顔の輪郭とか似てませんか?」
「そう?遠くてよくわからないわ。」
「んぅ~似てると思うんだけどなぁ。」
「それより部長に提出する書類、まとまったの?」
「あっ、いっけない。今日までだった」
恵美は新聞を放り投げ、デスクで書類作りに入った。