ここは、
生前の弟が居た景色。
弟も
見ていた景色。
小さい頃、
ニューヨークから日本へ
本帰国する際に家族で立ち寄った
ワイキキビーチ。
弟も、
奥さんと
ふたりの子どもを旅行で連れて来た
ワイキキビーチ。
2018年の8月末に
弟の家族と
この場所で合流するはずだった。
しかし、その夏
弟は命を絶ち
代わりに上司である教育部長は
「気分転換のために」
部下が生死不明の状況にあるにも関わらず
あの夏、ハワイに来ていた。
一分一秒が
命に関わる大事な時期に。
家族・友人が必死になって懸命に
弟の行方を探していたあの夏。
ことの背景・詳細を知らない人たちに
生死不明の状況であったにも関わらず
行方不明 = 無断欠勤。
つまり
懲戒免職にあたると言われた。
懲戒免職という言葉は
ただでさえ
精神的に参っている私たちに
脅しのように刺さった。
弟は
17年間教員として心を込めて
児童・生徒の成長を見守ってきたはずなのに
弟の存在は学校から消され
懲戒免職という
不名誉なレッテルを貼られた。
その言葉で
どれだけ私たちは
二重にも三重にも
傷つけられたか。
【 私たちの大切な仲間ですから 】
口先だけの陳腐な言葉は
組織として、上司として
危機意識のなさが如実に現れていた。
全人教育を前提としているのに、
弟の死を悼んでくれた
教え子さんの言葉が
今でも心に響くのは
私もこの学校を卒業した者として
同感だからです。
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世界中から癒しを求めに
大勢の人が集う、
この賑やかな場所、ハワイは
私にとって
だいぶ違う景色になってしまった。
たまにこうして
ふらっと海へ
考えごとを連れて来ることがある。
成人された、
弟の教え子さんからご連絡を頂くと
嬉しい気持ちと同時に
一緒に悲しみも共有できる。
そして
改たな決意も生まれる。
教え子の皆さんが
社会人になられる頃、
願ってやみません。
そこで働いている人たちが
お互いをおもいやり、
たすけあい、
日本では
〇〇ハラスメント、といった
多種多様のハラスメントがあります。
これは海外から見たら
とても異様で、特殊なものです。
日本独特の陰湿な根深いものを感じます。
教え子の皆さんが社会人になった頃、
大人の世界に於ける、
いじめにあたるような
ハラスメントがないことを
心から願ってやみません。



