弟・佐藤馨一を自死で亡くしてから
私のそれまで生きていた世界が
一遍してしまいました。


2018年7月7日に行われた父母会直後、
弟が接した父兄との面談と
そのあとに行われた
当時の小学部部長・学年主任との面談。


弟はその翌日から行方不明となり、
9か月経過した頃
白骨化した遺骨で発見されました。


弟の遺骨が発見されたと同時に本ブログで
弟が自死をして亡くなったことを報告し、
多くの御父兄・卒業生・教職員・在校生・ブログ読者の方からお悔やみのお言葉を頂きました。


しかし、弟の母校でもある玉川学園からは
一切、
何もお悔やみの言葉はありませんでした。



2020年から弁護士の先生と
度重なる相談をさせて頂いてきました。



先日、キンモクセイの馨る頃
私は日本へ一時帰国しました。


帰省中に裁判が行われるので
初めて霞が関の法廷へ向かいました。


青空が広がり、太陽がまぶしい
秋晴れの朝でした。


そして
裁判がまだ6合目あたりと思っていたところ
国は当初の労災不支給決定の誤りを認めて
労災認定となりました。


急な展開でした。


玉川学園小学部一年生の担任として
実質、休憩時間なしの恒常的長時間労働
保護者とのトラブルで受けた精神的苦痛
時間外労働時間数

これらを総合的に見ての認定でした。



ここまでたどり着くまでに
情報提供してくださった皆様
陳述書にご協力してくださった皆様
ブログを読んで
私たち遺族に寄り添ってくださった皆様

そして昼夜問わず私たち遺族の為、
弟の名誉を挽回する為に
一緒に戦ってきてくださった弁護士の先生に
心から御礼申し上げます。


労災遺族となった今、
弟・佐藤馨一の17年間の教員人生に


「本当に本当に御疲れ様でした」

「馨は本当によくがんばったよ」

「悔しかったよね」


という気持ちを込めて

更に突き詰めた労働災害の原因調査

メンタルヘルス、
労働時間、
労働条件、
労働環境をよりよくするために
「自分にもきっと何かできるはず」と
信じる仲間とつながって

教育に携わる教職員が
公私ともにしあわせに生きる為、

そして弟の身に起きた事件が
二度と繰り返されない為の
再発防止対策活動を広めていくのが
次の目標です。



最後になりますが、
長い期間、ブログを更新することができませんでした。メールやブログにメッセージを頂いていたにもかかわらず、なかなか返信することもできませんでした。本当に申し訳ありませんでした。



10年以上も前の話になりますが、
私は東京で本業の傍ら、いのちの電話のボランティア経験がきっかけで心理カウンセラーになる為にニューヨークへ留学していました。グリーフカウンセリングという分野も学びました。



しかし、修士課程を修得したところで
私は何も分かっていませんでした。



家族という身近な人が突然自死をし、
母校が弟の死に対して
誠実に向き合ってくれず、
初めて喪失体験というものが

感情・精神を崩壊させ、
この苦しみが永遠に続くような
ズシリとした重い時間の流れの中で生きる、
ということを。


しかし、労災がやっと認められ
こうしてブログでご報告をする日が来た
ひとつの節目として


自分の心の中のエネルギーが再び沸々と
動き出しているのを実感しています。





『 馨、労災が認められたよ 





日本を発つ前に発見現場へ出向いて
お線香とお花をお供えした時、
声に出して伝えずにはいられませんでした。