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岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

-~ 岡安式相場の読み方 ~

明日のコメントをもってこのアメーバブログを終了いたします。
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私、岡安は今年の5月からフォレックスドットコムを辞職し、自分の会社であるレグザム・フォレックスを立ち上げました。フォレックスドットココムとは今後もコメントやセミナーを通じて仕事を継続してまいります。
今後ともよろしくお願いします。

レグザム・フォレックス(合)
代表・FXアナリスト
岡安盛男



昨日はNY市場が大型ハリケーン「サンディ」が発生し1985年以来の休場となりました。今日も引き続き休場になるとみられ市場の注目は今日の日銀会合に集まりそうです。
今日の会合には前回に引き続き前原経済財務担当相が出席する予定。10兆円規模の資産買入れ拡大は既に市場が織り込んでおりこの程度であれば一時的な円買いに振れる可能性が高そうです。しかし円安の流れを変えるような下落はないでしょう。寧ろ、予想以上の規模となるか1%のインフレターゲットを明確にするなど市場に何らかのインパクトを与えるものが打ち出されるか注目されます。ECBは「無制限」の買い取りやFRBのように月々の規模を決めて「無期限」とするといった強い姿勢を示しました。日銀も同様な姿勢を示すことができれば海外勢の日銀に対する見方が今後大きく変わってくると思われます。その意味でも今日の日銀会合は円の正念場となりそうです。


<ドル円>
日銀の追加緩和の規模が国債やETFも含め10兆円を大幅に上回るとの観測が高まり始めています。先週末にはドル円は既に10兆円規模に対する失望売りの売りが出たことで予想通りであればそれ程影響なしとみていました。しかし、昨日のNY市場で再び上昇したことから下落ののりしろが再び拡大。昨日の上昇前のレベルである79円50銭付近までの下落はありそうです。
勢いがついたとしても79円20銭付近までとみます。何らかのインパクトのある緩和策を打ち出すようであれば再び先週の高値80円ミドル近辺を試し、抜ければ81円の大台も視野に入ります。


<ユーロ円>
スペインの9月小売売上がマイナス11%と前回のマイナス2%から大幅に落ち込んだことで債券が下落し利回りは上昇。また、ドイツのジョイブレ財務相が改めて欧州共同債に対し否定的な発言をしたこともユーロ売りを高めました。明日の電話会議ではギリシャ財政赤字問題解決が難しく11月8日でも臨時協議が行われることを設定。12日の定例財務相会合まで難航が続くとみられ債務問題は依然として燻ぶります。対ドルでのユーロは上値が重いもののドル円の底堅さがユーロ円を抑える格好となりここからの下げ幅は限定的とみます。予想レンジは104円から102円ミドル。


<オージー円>
昨日の豪州経済紙によるとRBAは8-9月に外貨準備を8.3億豪ドル規模の積み増しを行ったとされます。前月の8700万豪ドルを大きく上回るものでした。実質豪ドル売りの介入との見方もありオージー円の売りが一時強まりました。これまでも豪ドルの上昇が経済を圧迫するとの発言もありそれ程驚くものではないでしょう。寧ろ、ドル円の上昇トレンドが始まるかがオージーの動きを決定するとみます。今日の日銀会合で予想以上の追加緩和が実施されれば再度83円ミドルを試す展開とみます。





先週のドル円は約4月ぶりに80円台に乗せてきました。今週実施される日銀政策決定会合では先月に引き続き買い入れ基金を国債など10兆円積み増すと予想されます。2014年度の物価見通しが1%に届かないことは明らかであり、予想通りの追加緩和は既定路線。市場は既に先週その追加緩和を織り込み、更に週末には発表後の円買い戻しの動きさえも先取りしてきました。その意味では今回の追加緩和が予想の範囲内で実施されたとしても円買戻しの動きは限定的とみてよさそうです。もし、日銀会合を前に更に円安が進むようであればそれは短期の投機的な動きの可能性が高く一時的なものとみます。
前月から日銀の姿勢に大きな変化が現れたといえます。政治的な圧力がかなり影響していることもありますが円高抑止に向けてこれまで消極的とみられたものがここにきて積極的な姿勢に転じたと思われます。海外勢の日銀に対する認識が変わり始めてくるようであれば今後日銀への注目は強まりそうです。今回の会合で、日銀が10兆円の積み増しだけではなく予想以上の何らかの追加緩和を示すようであれば円にとってポジティブサプライズになることは間違いないでしょう。そして、日銀の存在感も高まることになり、その観点からも今回の会合は注目されます。
今週は、注目の米雇用統計も週末に発表されます。
前回は失業率が7.8%と3年8か月ぶりの低水準となり米景気回復期待が高まりました。結果的に、ドル安の動きはその後上昇に転じています。その後の米景気指標は住宅関連を中心に更なる回復が示される一方で企業決算の悪化が懸念されます。非農業部門雇用者数が12.1万人と前月の11.4万人から改善されると予想されますが依然として低く、ドル買いには動きにくそうです。失業率は7.9%と予想され、先月に引き続き8%割れという事であればドルにとってはポジティブ材料となりそうです。
これらからみて、今週はドルの底堅さと円安の調整の動きが既に入ったこともありドル円の下値は限定的と予想されます。クロス円も全般に高値圏での攻防が続く中で、ドル円の底堅さが確認できれば上値を超えていく可能性が高いとみます。

ドル円の予想レンジ:81円00銭から79円20銭




本日のつぶやき  10月26日



日銀が30日の政策会合で国債購入資産買入基金規模を10兆円の積み増す案を検討しているとの報道で円が全面安の展開となりました。先月に引き続き2か月連続で追加緩和を行うのは異例という事です。海外市場では日銀のこれまでの消極的スタンスに対し甘く見ていたこともあり、今回の動きには敏感に反応。前日のFOMCでは追加緩和を見送り現状維持としたFRBとの金融政策の温度差が円を更に売り易くしたとみてよいでしょう。NY時間には格付け会社フィッチが米国AAA格付けを引き下げるとの噂が広がりドルが下落。その後フィッチは年内まで格付け変更はないと否定したことで買戻しが強まるなど荒っぽい動きがみられました。FOMC声明でもあったように米国は穏やかな成長を継続していることや、中国も景気底入れに対する刺激策を打ち出すとみられます。欧州ではスペインの支援要請も近いとの見方などもあり市場には安心感が戻り始めています。そんな中で、日本の貿易赤字の拡大や追加利下げなどで円売りの流れが徐々に形成されつつあります。
今日は米国GDP速報値が発表され前期の1.3%から1.9%に上方修正されると予想されます。米好景気回復期待がこれで再度確認されればリスクオンの動きが強まりクロス円の買いが更に強まるとみます。
噂で買って事実で売るとの諺などを引用し、30日の追加緩和が終われば円が再び強まるとの見方が多く聞かれます。しかし、それさえも市場は織り込んでいなければ今回のような動きにはならないのではと考えます。

<ドル円>
ドル円は80円台の売りをこなしながらNY時間には80円30銭まで上昇。上昇速度は極めて鈍いのは実需の売りによりポジションが一時的に膨らんだためとみてよいでしょう。NY時間に米格付け引き下げの噂でドル売りが強まったものの下値は79円94銭で折り返してきました。それだけドル円の買いが出遅れているとみることができます。予想レンジは80円65銭(半値戻し)から79円90銭

<ユーロ円>
日銀追加皮への期待から東京時間にユーロ円は104円40銭まで上昇したものの、前々日に付けた104円58銭には届かずに失速。英国のGDPが予想を上回ったことからユーロからポンドに資金がシフト、いわゆるユーロポンド売りがユーロの上値を抑えた格好となりました。その後米国格付け引き下げの噂から103円ミドルまで売り込まれるなど荒っぽい動きが目立ちました。米国景気回復期待などで対ドルでもユーロの上値は重くユーロ円の上昇速度は極めて遅いとみます。今日の米GDP速報値や個人消費などが予想通り好調な結果となればクロス円全般に買いが強まるものの、ユーロ円の上昇幅は限定的となりそうです。104円80銭から105円にかけては強いレジスタンスとみます。

<オージー円>
高金利通貨であり資源国通貨でもあるオージー円が本格稼働に入りました。ドル円の上昇が確認された時が日本からの投資マネーの動き始めるときです。83円ミドルが強いレジスタンスとなり、ここを抜けたところで買い出動するというのもいいでしょう。ただ、そのような時はだましが多く、抜けたと思っても一度振り落されるパターンが多く見られます。朝方にNZドルの下落に伴い82円台に突入したもののすぐに押し戻されています。買い遅れ観があるものの週末という事もあり再度82円台に戻る場面もありそうです。昨日のNYの安値82円65銭をバックに買いを入れていくというもの一つの手ではあります。


本日のつぶやき  10月25日



未明に行われたFOMC声明では予想通り現状維持となり市場に影響はみられませんでした。
9月の米雇用統計では失業率が7.8%と予想の8.2%を大きく下回るものでした。また、ここ最近の米景気指標も住宅関連を中心に堅調な地合いがみられ、ベージュブックでもそれらを示すものでした。しかし、バーナンキ議長は「失業率はなお高い水準で引き続き懸念」と発言。経済はなお緩やかな成長にとどまっているとし、緩和政策は現状維持。議長は景気回復の力強さが増した後でも相当期間緩和スタンスを続けるといった強い姿勢を示しました。
これらの発言からみると次回12月のFOMCではMBSに加え国債購入などを追加するといった更なる追加緩和を実施する可能性が高いと考えられます。
しかし、米国株式市場は先週末からの下落が止まらずこの日も小幅ながら下落。財政の崖に対する不安もありリスクテイクがとりにくい地合い。FOMCの結果も株価を押し上げるまでには至りませんでした。
ただ、特にネガティブ材料があるわけではなく、株式もはじめ為替相場全般にこれまでの上昇に対する調整の動きとみてよさそうです。いずれ再び上昇に転じるとみます。結局ドル円やクロス円などもここ数か月でみると高値圏に位置し上昇トレンドに変化は今のところみられません。

<ドル円>
80円の大台替わりという事や実需の売りが見えているものの売りが出るわけではなく時間調整に入ってしまったようです。もみ合いから既に三日目に入りそろそろ焦れてくる頃です。実際に80円の売り切りの玉を呑みこんでしまうと一旦は重くなりそうです。ただ、全体のドルのロングポジションは余り偏っているとは思えないことから下値は限定的とみます。予想レンジは80円20銭から79円70銭。


<ユーロ円>
ドイツのIfoが100.0と6か月連続で低下。このレベルは2年半ぶりの低水準でもあったことから投機筋によるユーロ売りが強まりました。損切を巻き込んで下落したものの結局買い戻しが入り往って来い。FOMCでは金融緩和政策が現状維持となり対ドルでユーロは上昇。二日連続の陰線となったものの下髭を伸ばして引けてきたことで今日は底堅い動きが予想されます。ただし、ドル円が上昇しない限りユーロ円も上値は限定的とみます。上値目途は103円80銭~104円。
昨日の安値102円90銭を割り込むようであれば103円付近までの下落も視野に入ります。

<オージー円>
中国の10月製造業PMIが49.1と前月の47.9から上昇したことを受けオージー買いが強まりました。また、豪州7-9月消費者物価0.7%と予想の0.6%を上回ったことでRBAの利下げ観測が後退。81円ミドル付近まで下落し目先のロングが切らされた後だけに上昇の勢いは更に強まりそうです。83円付近では再び売りが強く一度で抜くのは難しそうです。ただし底値は切り上がってきており82円手前では出遅れた買いが待ち構えているとみます。