調整の売りが終われば再び | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~




クロス円などこれまでの上昇に対する調整の売りが目立ちましたが、依然として市場には楽観的なムードは残ります。
中国の7-9月期GDPは予想通り7.4%と前期の7.6%から低下。しかし、小売売上や工業生産は予想を上回るなど9月は改善の兆しが表れています。また、温家宝首相は経済成長率が減速したことで積極財政と金融緩和で景気テコ入れを図る方針を確認。中国の景気が底入れしたとの見方が広がりました。
欧州市場ではEU首脳会議がスタートしギリシャの財政赤字目標達成期限を2年延長する案が浮上。また、年末までに銀行監督一元化の政治的合意を目指す話し合いが行われています。ドイツの反対などで難航するものの前向きな取り組みとして市場は好感。また、スペインの救済に関しては21日の地方選の結果を見て支援要請をするとの見方も強まります。
NY市場で発表されたフィラデルフィア連銀製造業は5.1%(予想1.0%)、景気先行指数も0.6%(予想1.0%)と双方予想を大きく上回るなど米国景気回復期待は高まります。一方、NY株式市場はグーグルやマイクロソフトの予想を下回る決算で下落したものの金融機関全般は好調。昨日の下落はこれまで上昇した調整売りとの見方が大勢です。日本の追加緩和期待もあり市場全般に楽観的なムードは高く、昨日のクロス円の売りも調整の範囲内。今日は週末という事から調整の動きが出やすいものの、昨日のNYの午後に既に調整が入ったことで微調整にとどまるとみます。

<ドル円>
79円付近の売りをこなしたもののまだ消化しきれていないとみられもみ合いとなりました。クロス円も全般に調整の売りが入りドル円の上値を抑えています。
日銀の追加緩和期待は大分織り込んできたもののリスクオンからの円売りはまだ継続。日米長期金利差も拡大していることもドル円の下支えとなります。米国住宅関連の指標は回復を示すものが多く見られるようになりました。今日の中古住宅販売件数次第でNY株価が再び上昇に転じれば円売りが更に加速すると予想されます。予想レンジは78円95銭~79円65銭


<ユーロ円>
一旦は104円台に上昇したユーロ円も調整の売りなどから103円前半へ押し戻されました。6日陽線が続いたことでもう一段の調整が欲しいとこですが底値は浅く終わりそうです。ギリシャの財政目標期限の延長やスペインの支援要請が近々行われるとの期待も強くユーロ買いの勢いは来週も継続するとみます。昨日の安値103円30銭を今日もサポートされるようであれば再び上昇が始まるとみます。上値レジスタンスは104円50銭~70銭


<オージー円>
中国のGDPが前期を下回ったことで温家宝首相は財政や金融緩和で景気テコ入れ策を打ち出すと発言。オージーにとってはプラス材料となるものの今週に入り上昇が続いた調整とみられる売りに抑えられました。アジア市場とNY市場で82円割れがあったもののすぐに押し戻された事で目先のダブルボトムを形成。同時に82円50銭でもダブルトップを形成していることから今日はこのレンジでのもみ合いが予想されます。時間調整が終われば来週には再度上昇トレンドに戻り83円台を目指す展開とみます。