ユーロの1.3ドル割れで | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~



イタリアの5年国債入札で募集の上限額である30億ユーロは調達したものの落札利回りは6.47%と97年以来最も高い水準となりましした。
これを受けイタリア10年国債は再び危険水域である7%に乗せ一時7.22%まで上昇しました。
また、フランスの格付け引き下げの噂が広がるなど再び欧州債務問題への不安が拡大し始めた事でユーロは1.3ドルを割込んできました。
先日のFOMCでは米国景気が穏やかな回復に向かっているとの声明内容からドルがじり高となっていた事もユーロ売りを仕掛け易くしていたと思われます。
年末に近づいてきた事で市場参加者は徐々に減少していると思われます。
特に来週はクリスマス休暇を控え今日明日にはポジションの解消が強まる時です。
1.3ドルの大台を割り込んだ事でユーロは勝負がついた観もありますが、今日明日の動き次第でそれが確認できると考えます。
昨日のNY終値ベースで1.3ドルを回復できずにそのまま東京市場では1.29後半でのもみ合いが続いています。
アジア市場でのユーロ取引需要は少なく、欧州市場が始まるまでは本格的な動きはないとみますが、このまま1.2870を割込むようであれば1.25ドル台まではそれ程抵抗は見られません。
欧州も最終的にユーロ安が欧州債務各国にとって有利に働く事から容認してくると思われます。
また、ドル需要は年末から年初にかけて更にタイトになる事からドル買いの動きは更に強まると思われ、ドル円は緩やかな上昇を継続するとみてよさそうです。