好悪材料に一々反応 | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~


欧州時間に実施されたドイツ5年国債入札は目標上限の50億ユーロを上回る86.7憶ユーロの応札があった事を市場は好感。
前回札割れを起こした事もあり心配されましたが、これにより市場に安心感が広がりユーロは上昇。
一方、その後EU首脳会議を控えドイツ政府高官がEU27カ国の一部の国が事態の重要性を認識していない事からEU首脳会議での合意は悲観的な見方を示しました。
また、ドイツ政府が現行のユーロ圏救済基金と恒久的な基金統合案を拒否している事もユーロ売りに反応。
結局、ECBの理事会やEU首脳会議を控えている事からその結果に対する思惑で反応し一方向に動き辛い事からレンジ取引が続いています。
この様なレンジ取引の方が鞘取りは比較的楽にできるのではないでしょうか。
今日のECB理事会では利下げはほぼ決定的で後は0.25%になるか0.5%になるか利下げ幅の問題となっています。
今回は金利発表以上に焦点とされるのは国債購入を拡大するかどうか、流動性供給を強化するかどうか、EUと足並みを揃えて連携し合うかどうか等です。
この辺で何も進展がなければ失望売りが強まる可能性がありますが、明日のEU首脳会議もあり値動きは結果的に限定的とみられます。

豪ドル
今朝方発表された豪州雇用統計では雇用者数が予想の1万人増に対し6300人減と発表された事で一時的に豪ドル売りが強まり1.0280から1.0230付近まで下落しました。
丁度昨日の安値レベルでありこちらも高値圏でのもみ合いが既に6営業日続きます。
テクニカル的にみると一旦は押し戻されないとこれ以上の上昇は厳しいとみられます。
1.0330から1.0150のもみ合いレンジをどちらかに抜けるとすれば1.01付近まで下押しする可能性の方が高いとみます。
もし、1.03ミドルを越えていくようであれば1.05付近までの上昇もあり得ますが、明日のEU首脳会議を控えているだけにそこまでの勢いはないとみています。
豪ドル円も殆ど同様な動きがみられ、79円~80円ミドルのレンジで、ここから下落すればヘッドアンドショルダーを形成され77円ミドル付近へ押し戻される可能性が高まります。