ユーロはレンジ入りか | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~

先週末にかけて上昇に転じたユーロも週明け早々再び下落に転じました。
この日行われたイタリア5年国債30億ユーロの入札で利回りが前回の5.32%から6.29%に上昇。
首相交代により政務危機拡大を阻止するために必要な緊急措置が打ち出されるのではといった期待感も結局一時しか続きませんでした。
赤字削減にはかなりの時間がかかる事は分かっていた事だと言えばそれまでですが、このような日替わりでセンチメントが変わり易い相場展開は今後も続くとみてよさそうです。
逆にいえば一方向に動き出す相場ではないという事で、当面レンジ内でのもみ合いが続く可能性が高いと考えられます。
クロス円も全般に売りが強まり円高ドル高の動きが強まると、いつものようにドル円は売り方向に反応。
しっかりとした買いもみられた77円を割り込み76円80銭付近まで売り込まれたものの、介入警戒感から直ぐに買い戻しが入りました。
全く前回の76円付近と同じ様な動きになってきました。
唯、今回のドル円の下げの速度が前回に比べてゆっくりとしたものになり、覆面介入が入っているという話を裏付けるものかもしれません。
或いは、実際に売り玉が徐々に減少してきているのか、いずれにしてもこの速度での下落では表立った介入は入れないでしょう。
米国は23日までに財政赤字削減協議の合意に至るまでは不安感からのドル売りが出易く、ドル円は上値の重い展開が予想されます。
ただ、7月の時と同様に最終的に合意に達する可能性が高いとみます。
そうなれば、ドル買い戻しの動きが活発になり、それまでは売り攻めが続くと思われます。
いずれにしても、ドル円もユーロと同様に大きくレンジを抜けていくほどの動きはないとみます。