売りを吸い取れる介入規模で | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~

昨日の介入規模は10兆円近い規模に達したのはといった憶測記事があったようですが、そのくらいはあるかもしれません。
昨日の79円20銭付近でのもみ合いは日銀の買い支えとみてよいでしょう。
私が銀行時代に介入を受けた時も「いくらで買いを並べておいてくれと」いった注文を指してくるとこの様な動きになる事が何度かありました。
しかし、東京市場が終わってしまうとどうしても押し切られる事が多いものですが、再び東京市場に入ると再度買いを入れてくる事が多く見られます。
今日も朝から覆面介入を行っている可能性があります。
ただ、急激に上昇してしまうと短期のショートが切れてしまうため再び売り易くなってしまいます。
出来たら、静かに買いを入れてショートを溜めていくような介入の方が効果は高そうです。
いずれにしても、今回の介入でクロス円のロングは大分助かったのではないでしょうか。
豪ドル円は82円ミドル付近がちょうどダブルトップを形成するため売りが並でいたと予想されますが、一気に83円96銭まで上昇した事で大分利食い売りが成立したと思われます。
他のクロス円でも同様です。
ポンド円では127円ミドル付近、ユーロ円は111円ミドル、スイス円は90円、カナダ円は79円といったレベルを瞬間ではありましたが越えていきました。
今回の介入ではかなりの売りを飲みこんできたと思われます。
対ドルでは豪ドルやポンド、カナダやスイスといった通貨は大分重くなったと思われるためレベル感でそれらを買うと苦しい戦いになると思います。
G20では各国からの批判的な発言が出る可能性が高く、それまでの今日から明日にかけて何処まで買い支えられるかが勝負になりそうです。
80円台に乗せると更に売りが並ぶと思われますが、それらも吸い取るくらいの圧倒的な規模の真剣な介入でなければ再び押し戻されてしまう事になりかねません。