EU首脳会議の合意でドル全面安 | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~

EU首脳会議でEFSFの融資能力拡大で合意したことやギリシャ債の債務減免でも対策まとまった事を受け市場に安心感が戻りユーロ高とドル安、円安の動きが強まりました。
更に、中国とフランスの電話会談で中国がEFSFに資金支援をする可能性が高いとの期待感もユーロ買いに拍車をかけたようです。
NY時間に発表された米第3四半期GDPが前期比2.5%増と予想通りではあったものの個人消費や企業投資の伸びが寄与した一方で貯蓄率が低下目立ちました。
景気減速が懸念された米国経済がここにきてやや持ち直してきたとみますが、これまでの第4四半期は再び1%台に戻るという悲観的な見たかも未だきかれます。
ただ、昨日の市場の動きをみると欧州問題がひと段落したこともあり一時的にせよ安心感が漂い始めたと言えそうです。
ところが、ドル円は相変わらず上値が重く昨日も市場最安値を更新するなどドルに対する円買いの動きが止まりません。
日銀のおざなりな追加緩和策や口だけの財務相の円高阻止発言に対して市場が足元を見始めたともいえます。
EU首脳会議で合意に至らなければドル円が急落するリスクがあり、それまでは介入できないという思惑がありました。
しかし、結果的に会議が終了してもドル円の下落スピードがゆっくりとしたものであれば介入はないという事になり、市場は再び売り攻めをしていると思われます。
根本は当局が断固とした態度を示さない事にあると言わざるを得ません。
日銀の緩和策も5兆円という規模は余りに小さくインパックとがありません。
それも、前もってその金額を示してしまえば市場はそれ以上のものを求めるものです。
介入も何度も同じ内容を何度も繰り返せば書いたものをただ読んでいると思われます。
この姿勢を正さずに円高が止めようという事は難しいかもしれません。
ただ、クロス円は全面高となっていることから円売りの動きが強いことからドル円のショートが短期的に溜まり始めている事も確かです。
今日は再度昨日の安値を狙いに来ると思われますが、そろそろ買い戻しの動きが強まる頃とみます。
来週はFOMCやG20などイベントが多い事から円だけでなくユーロなどのポジションクローズの動きにも注意が必要です。