昨日は23日の欧州首脳会議を終えた事で失望と期待が混じった複雑な動きがみられましたが、結果的に26日にはユーロ圏債務危機に対する包括的な対策が纏まるという期待感が先行。
クロス円を中心に円売りドル売りの動きが強まりましたが、いつもとは違ってドル円は上値の重い展開となりました。
先週末に75円78銭の最安値を更新した事で市場は円高へのリスクが高まったとみて売りを出してきたとみられます。
安住財務相による発言で介入警戒感は高まるものの市場は明日の追加協議まで介入は難いとみているようで、それまでに再度下値を試そうという動きにもみえます。
昨日はダドリーNY連銀総裁が「経済成長を刺激する手段としてQE3を始める選択肢がある」と発言した事でドル売りが強まり一時76円ちょうどまで下落する場面もありました。しかし、最近の米経済指標の好調な数字やNYダウの底堅い動きを見てもQE3を行う状況は寧ろ後退しているとみます。
ユーロが26日のイベントリスクが過ぎれば更に上昇し易い事からドル売りを仕掛けるところが多くなりそうです。