10月に入り欧州債務問題解決に向けて迅速な措置が打ち出されるかと期待されたユーロ圏財務相会合では相変わらず具体策が打ち出されませんでした。
EFSFのレバレッジ活用による規模拡大も各国財務相の間で意見が対立するなど足並みの乱れが目立ちユーロ売りが加速し、ユーロ円は10年ぶりに100年台に突入。
今朝方の東京市場では一時100円73銭まで下落するなどクロス円でも円高が止まりません。
ギリシャは今年度の財政赤字削減目標は達成できない事を明らかにした事で追加融資に対する懸念が本格的に強まる事になりそうです。
もし、追加融資ができなければその時点でデフォルトに陥ることになる事から首の皮一枚となります。
ギリシャ首相はこの日も辞任したいという言葉を何度か吐いたそうですが、これはただ事ではなくなってきたと言えるかもしれません。
今日はユーロ圏と同時にEU首脳会合が開かれ、その対応が協議される事になりそうです。
ギリシャデフォルトが決定される可能性を踏まえたユーロ売りとみる事ができそうですが、実際にデフォルトに陥れば当然ユーロは更に下落すると考えるのが当然でしょう。
ただ、目先かなり織り込まれた分その反動も考えておくことも必要かもしれません。
もし追加融資が行われる事で目先のデフォルトを回避できればショートが大分炙り出されることになりそうですが、問題が解決というのは程遠く戻し売りに回る事になりそうです。