ユーロが対円で93円を割込み先週の安値102円20銭を下回る101円93銭まで下落しました。
先週の下落幅が大きかった事から一旦は買い戻しの動きが強まるとみていましたが日経平均やアジア株の下落などから今日のNY市場への不安感が売りを加速させたようにもみえます。
ただ、この数日の下落幅をみると徐々に下げ幅が縮小してきており売り玉としては一巡した観もあります。
米国景気減速対策では財政と金融政策も頭打ちとなり打つ手が見つかりません。
欧州もギリシャのデフォルトリスクやその他の債務問題に対する具体策が打ち出されない事も市場の悲観論を拡大させるもので、リスク回避の動きが止まりません。
グローバル化した今の世界は新興国にもその影響が及び、投資マネーの流出が円高を更に加速させます。
そろそろドル円も最安値を試す基盤が出来始めてきたようにみえますが、いつものように下値をみた途端直ぐに買い戻すチキン相場になりそうです。