78円ミドルは抜けるのか | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~

先週末に東京市場で1円近くドル円が上昇する場面がありました。
これは日銀の介入との噂も流れましたがはっきりしません。
昨日は日本が祝日という事もあり本来であれば下値を狙われ易いところですが、介入警戒感もあり殆ど動意は見られず小幅な動きに終始しました。
欧州ストレステストはギリシャの債務不履行の可能性を織り込まなかったことでその信憑性に欠けるとの意見が強くスペインやイタリア国債の利回りは高値圏での推移となりユーロへの不安はくすぶり続けます。
一方、米国債務上限問題もガイトナー財務長官は先週末に決着をつけるといったものの結局難航が続くものの、市場はどこかで米国がデフォルトに陥るはずがないといった楽観的な構えをみせています。
21日に行われるEU緊急会合ではギリシャへの第2次支援について話し合いがされるものの、この時点ではまだ結論に至らないとの観測もあり今週はドルも買えないユーロも買えないといった状況が続きそうです。
しかし、その中で金やスイスフランなどに資金が流れ込むと同時に円も同様な見方をされます。
ドル円は79円を挟んで膠着状態が続いていますが、もし介入警戒感がなければ下値を試しに行きたいところだと思います。
その介入警戒感はこれまで5月初旬と6月初旬に80円を割り込んだときも高まりましたが結局下を抜けきれませんでした。
5月の時はやはりゴールデンウイークの最中でユーロ不安が強まるなど薄商いのところで下落しました。
6月7日にはバーナンキ議長が緩和政策を維持するとの発言などもありドル売りが強まったものの、結局どちらも売りが続かず跳ね返されて終わりました。
今回は米国雇用統計の結果からドル売りが始まり、それを受けバーナンキ議長の追加緩和の可能性を示唆した事で更に売りが強まりドル円は78円ミドルまで下落しました。
介入警戒感は時間の問題で徐々に市場は売り材料が出ればいずれ下値を狙ってくるとみられます。
そうなると76円前半が次のターゲットとなり一目見ようとするのが相場の特徴です。
78円ミドルで跳ね返されるようであれば、ドル円を売る事自体にそろそろ限界が出始めているとも考えられます。
今週はその点に注目してみたいと思います。