NYやロンドン市場が連休明けとなり新たな動きはみられるのでしょうか。
昨日はビニスマキECB理事がFT紙とのインタビューで「債務再編やギリシャのユーロからの撤退は死刑宣告と同じ」とのコメント。
FT紙の「欧州各国政府がギリシャ経済へ前例のない外部からの介入を盛り込んだ新たな救済融資に向けて交渉を行っている」とした観測記事が広がったもののユーロへの影響は限定的となりました。
一方で今朝方からWSJ紙は「ドイツはギリシャに新たな金融支援策を受けられる様にギリシャ債償還期限延長の早期実現を求める主張を取り下げる可能性がある」と報じられたことでユーロは上昇して始まり、同時にドル安の動きからドル円は下落。
連休明けとなるこの日はポジションの偏りが少ないとみられ目先の材料に飛びつきやすくなっているようです。
アジア市場の動きは欧米市場が開くと全く逆の反応をする事が多く見られるだけに後追いは禁物です。
今日の欧州時間にはユーロ圏失業率とCPIが発表され、明日トリシェ総裁の講演もあり今後の金融政策に影響を与えるか注目されます。
また、NY時間にはS&Pケースシラー住宅価格指数やシカゴ購買部協会景気指数など重要な指標発表を控えます。
特に、シカゴ購買部協会の指数は前回の67.6から62.0に低下するとみられています。
日本の震災の影響も一部影響したこともあり日本へのネガティブな動きに繋がるか注目です。
朝方からキウイ(NZドル)が独歩高で始まりました。
昨日の朝型に発表されたNZの貿易黒字が予想を上回った事で1985年の管理相場廃止以来の高値を更新した事で損切りを巻き込んで上昇したと思われます。
朝方はNZのイングリッシュ財務相が為替のNZドルは現行水準よりも引く方が望ましいと発言したものの、一向に下落しなかった事から寧ろ投機的な買いを呼び込んでしまったかもしれません。
これが呼び水となったのかユーロやポンドも対ドルで上昇した事でドル円はクロス円の買いとドル売りに挟まれて相変わらず綱引き状態となっています。
今日からは新たな動きが始まるサインかもしれません。