EU首脳会議が昨日から始まり欧州の恒久的危機管理システムESMの創設に向けて本格的に動き始めたと言ってよいでしょう。
また、ECBは50億ユーロの資本増強を行い107億ユーロにするなど、これまでの約倍増する事を決定しました。
これも今後ポルトガルやアイルランドの国債購入から生じるかもしれない損失に対し、備えを強化しておこうというものです。
それぞれユーロにとっては前向きな材料と捉えてよいでしょう。
しかし、今のところ市場の反応は限定的でしたが、長期的にみれば安心感へ繋がるとみられます。
昨日はギリシャ格付け意引き下げの話などからユーロは依然上値の重い展開がみられました。
しかし1.32ドル台ではしっかりした買いも見られました。
徐々に相場もクリスマス休暇に入り始めているようです。
1.33ドルを挟んで徐々に保ち合いに動き始めていると見られます。
ドル円は84円ミドルをどこで抜けていくかがポイントになりそうです。
このひと月余り84円ミドルはドル円の上値を何故だか分かりませんが執拗に抑えられています。ただ、ブッシュ減税の延長が受け入れられた時点から徐々にドル円の底は切り上がってきています。
来週からはクリスマスを前に市場参加者は極端に減少する事から8割方取引は閑散になる確率が高いとみます。
しかし、このような時だからこそ何か材料が出れば大きく動くものです。
ドル円は介入後の高値である86円付近を試しに行く可能性が高まりつつあるように見えます。
今日は週末という事からNY市場の動きは注目したいと思います。