米国長期金利の上昇とドル | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~

FOMCでは長期金利の上昇に対してなんら抑えようとする内容が見られなかった事で、昨日のNY市場でも長期債は軟調な地合いで終始。
フェッドとしては何も長期金利上昇を容認しているはずはなく、寧ろ何かを言えば上昇を助長するとの懸念があったのだと思います。
しかし、市場はそういう事は関係なしに、米国景気回復に対し先取りする形で債券を売っています。
ファンド勢の売りが特に目立つと言われていますが、これまで大量に米債を買いこんだロングの落としがまだ終わっていないと言われます。
積極的にショートにしている動きではなく、一旦はポジションをニュートラルにしておこうという事のようです。
そうなると、長期金利もこの2年間の高値である4%付近が一つの目安と考えてよさそうです。
最後に4%を付けたのは今年4月に入ってからで、その後はギリシャ財政問題の拡大から金利は下落に転じました。
それと同時にドルも下落に転じていることからファンド勢は金利動向を見てドルの仕込みをしていると考えられます.
今後彼らがどちらにポジションを傾けてくるかがドルの動きを大きく左右することにもなります。