「NYダウの上昇とドル安」 | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~

ドル円は先週金曜日の急騰から6時間足らずで上昇前のレベルを下回りました。
介入ではなかったにしろ、悪い印象を市場に与えてしまった様に思います。
このまま時間をかけてしまえば、じりじりと下値を試す展開は継続する事になりそうです。
ただ、今週は外貨投信の纏まった設定があるとの情報もあり下落幅は限られてきたと見ることもできます。
また、先週金曜日にはNYダウが5月以来の高値を更新しリスク選好の動きが強まる気配も見られました。
この動きからクロス円が堅調の動きが活発になるとともにドルと円売りの動きが強まることでドル円を支える要因ともなります。


先週末のバーナンキ議長の発言には金融政策に関するものはなく市場への影響は見られませんでしたが、米国景気への悲観的な見方に変化は見られませんでした。
一方でNYダウの堅調な動きが続くといった動きには違和感が残ります。
長期金利の下落が株価を押し上げているとの見方はあるものの、金曜日の終値は2.61%と前日の2.55%よりも上昇しています。

この日発表されたドイツIfoが予想を上回り07年6月以来の高水準になったことで欧州危機への懸念が後退。
また、米8月耐久財も予想を下回ったものの、非国防資本財受注などは堅調な結果となったことなどで株式市場に安心感を与えたということなのでしょう。
これにより先日のユーロの軟調な動きから一転して1.35ドル付近まで上昇したことも市場のリスク志向を高め、同時にドル売りを強まる要因ともなりました。
円がリスク回避から買われ易いというのであれば、上昇もそろそろ限界がありそうです。

今週は30日にバーナンキ議長の議会証言や日銀の為替介入実績が発表され、波乱要因となりそうです。

今日も18時よりラジオ日経「藤崎奈々子のALL外為ナビ」の中で詳し解説していきます。