ユーロ下落は欧州不安からか調整か | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~

昨日は東京市場が休場であったものの、懸念された下値へのリスクはそれ程見られず84円ミドルを挟んでのもみ合いに終始。
その後NY市場にかけて一時前回の安値とほぼ同レベルまで下落したものの、それ以上下値を試すだけの勇気も見られずNY市場は引けました。

ドル自体は全般的に売り圧力は強く、ドル円も下値を試したい衝動に駆られるようです。
現在ニューヨークで行われている米中会談に於いて人民元切り上げ問題が中心となっているだけに日本が介入を出しにくいという思惑もあります。
その間にドル円の下値を試そうという動きも十分考えられます。
しかし、84円前半での動きをみると現在も隠密介入を続けている可能性もあり、結局ショートが積み上がれば寧ろショートスクイーズされるとも考えられます。
当面は84円台でのもみ合いが続きそうです。


ユーロドルは22日に1.3330ドルを超えて1.3439ドルの高値を付けた後は再び軟調な地合いに転じています。
昨日の欧州市場ではユーロ圏のPMIが市場予想を下回った事や、アイルランドの第2四半期GDP予想に反しマイナス成長となった事からポルトガルとドイツの国債利回りスプレッドが過去最大となりました。
これをきっかけにユーロが売られたものの、直ちに欧州危機の再燃という事に結びつけるのも短絡的過ぎるようです。
14日以降ユーロは1.27ドル付近から700ポイント余り上昇した事で、その調整の動きと見た方がよさそうです。
8月6日に付けた高値1.3330ドルを上抜けたものの、昨日の終値ベースでは1.3330ドルを下回りました。
今日もこのレベルを下回って終わるようであればダブルトップを確認ということから更に売りが強まる可能性もありそうです。