「今日のFOMCの影響は」 | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~


週明けの市場は日本が祝日という事で何かが起こるかと思われましたが、結局同意の乏しい、いつものの祝日の相場と変わらない静かな動きになりました。

海外市場でも明日未明に発表される米FOMCの政策金利発表を控えて慎重な動きとなりました。
この1カ月に発表された米国経済指標は住宅関連の悪化は別にしてみると消費や鉱工業、製造業などに関しては改善の兆しも見られました。
また、失業率に関しても8月の雇用統計では予想よりも好結果となるなど、今回の追加緩和は見送られるとの観測が高まります。
逆に、もし今回追加緩和策をしたとしても次回11月のFOMCから早まるだけということから、それ程大きな影響はなさそうです。
寧ろ、今回追加緩和策を行わずに11月まで様子を見ると言う声明文であれば、米長期金利の上昇からドル円の買いに繋がる可能性もあります。

本来、こういうタイミングを狙って日銀が追加的な緩和策を打ち出すようであれば可也の円売りの効果があるのでしょう。
しかし、先週の介入から供給された円資金を吸収しない非不胎化を行っていることから、これ以上の追加的緩和策は出して来ないと考えた方がよさそうです。


今日のドル円は86円を試す展開が見られるかもしれません。
先週末から昨日の祝日の動きをみても殆ど高止まり状態で、市場はまだ大分ショートが残っているように見えます。
また、戻し売りを仕掛けようとしても85円付近を割り込んだ時の介入警戒感が依然として高く、まだ売りを出すタイミングではなさそうです。
そうなると、実需などの売りが並んでいると言われる86円台を一度見に行きたがるのが市場です。
もし乗せていくようであれば寧ろショートがもう一段ロスカットしてくるのと予想されます。
ボリンジャーバンドが86円30銭付近にあり、このレベルを超えると86円70銭には一目の雲の下限が位置します。
大きく跳ね上がる事は考えにくく、じりじりと底を切り上げていくパターンかもしれません。