「小出しの政策、手遅れ政策・・・民主党の財政音痴が原因」 | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~

84円79銭を割込むと円高阻止の動きが出るのか怖々と攻めていったものの何も現われず、結局取り越し苦労となり損切りを巻き込みながら94円前半まで下落。
その後NY市場で発表された米7月中古住宅価格が予想を大きく下回ったことから更にドルは下落し、一時ドル円は83円58銭の安値を更新。
クロス円も程ドル円と同時に売りが出たことでドル円売りに恐怖は軽減。
皆で渡れば怖くないといった動きにみえました。
日本の円高政策への対応は予想以上にお粗末なものとだいう事が今回で暴露されてしまいました。
民主党の中では日銀に全ての責任を押し付ける発言が聞かれましたがそうでしょうか。
確かに日銀の円高への対応は甘く見ていた観もあり、WSJ紙が伝えたようにBOJは円高への脅威を感じていないと評されたのも致し方ないといえます。
ただ、問題は寧ろ政府の対応にあったと言えるのではないでしょうか。

菅首相の発言も腰が引けたものが多く、それも「注意深く見守る」といったお決まりの文句しか聞かれません。
野田財務相も介入に関してはノーコメントと責任を取りたくないのか、市場の事が全く分かっていない議員が多過ぎるように見えます。
それは日銀も同様ですが、少なくとも自民党の時代にはアドバイスする人達がいたと思います。
民主党の財政音痴が今回の円高を招いた大きな要因の一つといっても過言ではないと思います。

NY市場では中古住宅販売の予想以上の落ち込みからNYダウが大きく下落し、一時1万ドルを割り込む場面もありました。
結局1万ドル台を維持して引けたものの、米国景気への懸念が強いことから今後下落の勢いが加速する可能性が高まります。
NYダウの下落が続けば国債の利回りも更に低下し、ドル売りも強まる事になります。
そうなればドル安が景気を引き上げるのはなく、反対に景気悪化を招く事になります。
そうなれば、ドル安を一先ず抑えてくるかもしれません。


米国からのドル高発言が引き出せれば日銀が追加緩和策を行うより市場にはインパクトはありそうです。


さて、今日は流石に円高への何か対策が打ち出される可能性高まり、ショートカバーが先行して始まりました。
昨日の売り始めのレベルである84円70銭付近までの戻しもありそうです。
ただ、市場は既に日本の対策には限りがあるとみていることもあり戻し売りが強まりそうです。

ユーロ円も107円付近にはレジスタンスがあり、抜けたとしても107円ミドルが相当重くなりそうです。