次のサポートは83円か | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~

日銀白川総裁と菅首相会談に於いて特に何も具体的なものが見られなかったものの、市場はそれでも何かあるような気がしていたのかもしれません。
ところが85円を割込んでも野田財務相の発言はこれまでとは変わらずノーコメント。
市場はこれで日銀も含め日本政府は円高に手が出せないと確信し、ドル円やクロス円の投げが出たと見られます。

完全に失望売りと、無策に対する日本政府への弱さを見透かしたような売りと言えます。
こうなると口先介入の効果は利かなくなったとみてよいでしょう。
後は、米国サイドからのドル高誘導発言を引き出すか、或いは単独でも円売り介入を行うしかなさそうです。

民主党がお家騒動をしている間に市場は円高がどこまで進むか試しに来たと見てよさそうです。こうなれば、ドル円などがショートでパンパンになるまで売らせた後で、一気に介入で持っていくしかないでしょう。
ここから、これまでのように小出しにレートチェックなどをすれば、小刻みにショートがカバーを行う事で下落は止まらなくなる可能性があります。

5月の下落から、波動の下落幅をみると約6円で一つの下げが終わっています。
今回は計算上では89円から6円下の83円が次のサポートレベルとみます。