ドル円は蚊帳の外状態が続いています。
金利差だけで考えるとドルと円は当面大きな変化は見られないことから手を出せないということでしょうか。
確かに現段階でドルと円の金利差はなく、特に個人や機関投資家にとって殆ど妙味はないでしょう。
インカムゲインを取りに行くのであれば現時点では豪ドルや南アランドを買っておけばよいわけです。
しかし、ドル円のみを取引するのであれば金利差拡大への期待から、キャピタルゲインを狙うといった方向性重視から動き出すものだと思います。
そう考えると、動きにくいのは当然かもしれません。
或いは、ドル円が始動するには円キャリー取引が活発になるときで、それには市場の安定性が欠かせません。
ギリシャ問題が一先ず決着すれば安定志向からの円売りが強まると考えます。
安定といえば米国の株式市場が活気を呈し始めています。
NY株式の上昇はリスク志向の高まりを表すものでもあります。
そう考えると、リスク志向の高まりはもう少し広がって良いのでしょうが今のところそれ程見られません。
株価の上昇が異常なのであれば、いずれその調整の売りが見られるでしょう。
もし本格的な上昇が始まっているのであれば、いずれドル円は上昇するとみてよいのかもしれません。
今日明日とドル円はまだ横這いが続くと見ています。