しかし、先程から欧州勢が入り始めると金やユーロの売りが強まり再び金は1100ドルを割り込み1098ドル付近まで売られています。
ユーロも同時に今日の安値を更新して1.3540付近まで売られています。
このレベルは2月12日につけた安値1.3530に迫るもので、この安値を下回ると再びユーロへの売り圧力が強まる可能性が考えられます。
ただ、短期的なポジションとしてそれ程大きなユーロロングが膨れ上がっているとは思えず、ロスカットの大きさは然程ではないと思います。
もう一段の底を確認してから買い上げる可能性も十分考えられ、下値を追い掛けて売るには少しリスクが高そうです。
今日はNY時間に新規失業保険申請件数の発表を控えます。
予想は43.5万人と前回の44万人よりも減少するとみられています。また、その後には景気先行指標やフィラデルフィア連銀指数を控えており相場の波乱要因となりそうです。
今週連休明けからのNYダウは200ドル余りの上昇となっていることから、そろそろ調整の売りも見られる頃かも知れません。
そうなると、短期的はリスクとしてはユーロやクロス円の下落リスクがやや高そうです。
ギリシャ問題が依然として頭の中にくすぶり続けているだけに、恐怖感が煽られるようですが、相場は恐怖との戦いのようなもので、金の下落も同様です。
今日八票の指標も大きな流れを見極めるための要素の一つであり、これらが流れを変えるものではないと思います。
中期的な視野を持って臨みたいところです。
今日のNY
ドル円は下値目途は90円50銭付近とみています。これは直近の高安の50%戻しであり何度か上値を抑えられたレベルでもあります。いずれにしてもそれ程大きな値動きはドル円に関して期待できないと思います。
豪ドル円やランド円の方がどうも面白そうです。特にランド円は11円75銭付近が強いサポートになりそうです。
