ECBの理事会で今後の流れが | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~


昨日のドル円は朝方から堅調な動きとなり87円を挟んでもみ合うなか、鳩山首相の介入を示唆する発言により更に上昇。
前日の日銀臨時会合により追加の量的緩和を決定するなど日銀と政府の足並が揃ったことを示すことでは成功したといえます。甘くみていると意外に本気で何かを行ってくるかもしれません。

昨日発表されたベージュブック(地区連銀経済報告書)では景気が穏やかに改善されているのが確認されるなど、ここ最近の米国経済指標は景気が上向きなものが多くみられます。
超低金利の長期化や米国のドル安容認の話など、市場の注目はどちらに傾くのか未だに彷徨っているような動きに見えます。
ここにきて、サルコジ仏大統領やユンケル・ユーログループ議長など欧州からもユーロ高を牽制する発言が増えており、今日発表のECB理事会での動きが気になるところです。
以前トリシェ総裁は出口戦略を行うには米ドル高が条件になるような発言をしているだけに、ドル安に対する何らかの発言とともに金融緩和から転換を示唆するようなものがあればドル買い戻しの動きが活発になるかも知れません。

今回のECBの動向によってはFRBの金融政策に対する市場の見方も変化する可能性が考えられ、今後の流れを見る重要なイベントともいえそうです。