日中もドル円の買い戻しの動きが見られ87円を付けると小玉ながらロスカットも散見されたようです。
後場に入ると実需の売りなどもパラパラと出た模様ですが、鳩山首相の「円独歩高は放置することができない」との発言により介入の可能性が高いという憶測から円売りの動きが加速し、一時87円30銭まで上昇する場面がありました。
しかし、昨日の高値である87円53銭までは届かず一旦押し戻されています。一部では豪ドルの投信買いなど、高金利を狙う買いの動きも聞かれました。
上海総合指数は35ポイント余りの上昇となり本日のNY株式市場も上昇期待が高まりリスク志向の動きが強まりそうです。
鳩山首相の発言もドル円が売られているときにはこれ程影響はなかったと思われますが、それだけ円が買われ過ぎた反動ともいえます。
ドル円は昨日の高値を超えたところでは更にロスカットを誘発する可能性が高く、88円15銭(フィボナッチ(76.4%)が次の高値目標となりそうです。
カナダ円は昨日のロシア中銀の買いの話や金や原油などの堅調な動きから豪ドルと同様に買い意欲が強いものの、フィボナッチの78.6%戻しである83円40銭をとりあえず達成したことで、一服感が出そうです。

83円80銭付近のレジスタンスを抜ければ前回の高値84円50銭までの戻しもありそうですが、一度押し戻してからかも知れません。