ドル円は3月から8月まで雇用統計の発表前後を天井にひと山を形成するというパターンがみられていました。しかし、9月以降はそのパターンが見られなくなり10月には88円付近まで安値を付け、その後は底堅い動きが続いています。今年の1月に最安値87円09銭をつけ、今回の88円を付けたことでチャート上ではダブルボトムをつける可能性もあります。
3月を大底にNYダウは上昇に転じ1万ドルを回復するまで堅調な動きが続いています。このダウ上昇に合わせたようにドル円も下降トレンドを描いてきました。雇用統計発表の動きとドル円の下落トレンドとの相関関係がここにきて離れ始めていると見ると、ドル安のトレンドが終わったという見方もできます。NYダウが今後上昇するとリスク志向からのドル安という動きが続くとしても、ドル円の下落トレンドが終わった可能性もあるということを頭の片隅に入れておくことも必要かもしれません。