金価格が1100ドル台に乗るなどドルからの資金シフトが活発となる中で、ユーロドルが再び1.5ドル台をつけました。

NYダウの上昇によりリスク志向の動きが高まるとすれば、ドルの受け皿であるユーロは欧州サイドからのユーロ高への牽制懸念はあるものの、前回の高値である1.5060付近を上抜けしてもう一段のユーロ高の可能性が高まってきたといえます。高値の目標値を計算から導き出してみたいと思います。まず9月7日の安値1.42付近から9月23日の高値1.4840までの上昇幅が約600ポイントです。その後の安値1.4480をつけた10月2日から10月26日の高値1.5060までの上昇幅も約600ポイントでした。このパターンが続くとすれば、今回11月3日に付けた安値が1.4630付近であり、次の上値の目標値はここから600ポイント上の1.52ミドル近辺という計算になります。
<東京市場>
本日のドル円は昨日に続き90円を挟んでのもみ合いが続くと予想します。基調としては先週の雇用統計発表前のレベルである90円70銭付近を目指す展開と見ていますが、今の勢いをみるとそこまでの力もないように見えます。クロス円の動きにしても昨日程の値動きもなく動意の乏しい動きとなりそうです。今日のNYダウが続伸か調整売りが入るのか注目したいと思います。