近年、公演や活動の為に飛行機に乗って海外へ行くことが多くなった。
パスポートいっぱいに満たされたタイムスタンプを見て、旅行好きな誰かは
’わー、うらやましい’となるか分からないけど、実際には海外公演に行く日程では
馴染みのない所の雰囲気を楽しめるほどの余裕はない。
しかも、すでに僕たちの存在がよく知られている国では、
ホテルの外に勝手に出ることは容易ではないため、訪問の文化を体験してみる機会は多くなかった。
いつか誰かが僕に、外国で食べた料理の中で一番印象深かったのは何だったかと聞かれて
’ルームサービス’と答えて相手をひっくり返らせたこともあったほど。
今回の旅行が楽しかったのもこうした理由からではないだろうか。
スペインの本物の文化を間近で感じることができたこと、
某食堂に入って初めて見るスペイン料理を食べたこと、
’スペインタイム’通りに、遅い朝食と遅い夕食を食べて一晩中遊んだこと、
地元の人が利用する市場で新鮮な果物と、その場で作ったサンドウィッチを味わったことなど、
こんな体験をすることが出来ただけでも、この都市は十分に印象的だった。
その中でもKの友人ジョルディ家族を知ったのは当分忘れることのできない
風変わりな経験だった。
4歳のガエル(←多分)と2歳ナウリ(←多分)の兄弟のいるナタリアとジョルディ夫婦は
一日中いつでも時間があれば子供たちと一緒に家の前の公園で散歩に行くというのだ。
軽装でそのまま歩く日をお散歩で、果物いくつかとサンドウィッチ一つなら、散歩はピクニックになる。
公園の緑の芝生の上を裸足で思いっきり走りまわって遊ぶ子供たち。
不思議と、空間が広くなると心配することがもっと多くなりそうなのに、
狭い家よりもママやパパの心はより気楽に見える。
僕たちと一緒に行った日、その日は僕らの為にブランチまで準備された小さなピクニックだった。
まるでバルセロナの時のように公園でせがむ子供たちと鬼ごっこをし、
歌も歌ってゆったりとした日常を満喫した。
あー、これがどれだけのゆとりだったか。
その日のピクニックでは男の子5人が楽しく公園を走り回ってた!
ホテルまで追っかけをされるということが、彼らにとってどういうことか…
オニュは”やんわり”と伝えたかったんじゃないかなって思った。
やんわり、って方言かしら???












