「俺、将来何やりたいのかリアルに浮かばないんだけど!」
「一樹!そういうものは無理に引き出してくるものではないぞ。
まじめに生きてりゃ、勝手に後ろから尽いてくるもんだ!それに
楽しめるのは今だけだぞ。今は思いッきり遊んどけ!」
「あら、あなた。そんな事言ったら、一樹は勉強なんて全くしなく
なりますよ。少しは渇を入れあげないと。」
「わかったよー母さん!勉強はするからさぁ。とりあえず何か元気出たかも
しんない!サンキュウ、親父ぃ!」
「でも、一樹どうしたの?急にそんな話して。」
「いやー拓海と美紗希とさ、将来何やりたいみたいな話になって
美紗希は看護師ってバッと答えたわけよ。でも、俺はそーゆのが
ないかもしんないなーって思ってさ。」
「そうねぇー。まだあなたたち中学生だし、そこまで明確に決めなくても
良いと思うけど。拓海君も決まってないんでしょ?」
「まぁね、でも奴はしっかりしてるから考えは何かしらあるだろうなぁ」
そう言い残して一樹は、立ち上がった。
「俺はパールと散歩に行ってくるから!」
煙草を吹かしていた智樹はしばらくして階段をあがっていった。
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「今から、ハタオカトモキという人物に会いに行ってきます。」
「そうか。私抜きでも大丈夫かね?」
「大丈夫ですよ。ウチの身内の事ですから、自分で解決します。」
そういい残して、健二は、メモの住所に眼を通した。
近い。あまり時間はかからないな‥。
健二は、足を向けた。
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時間の流れが戻ればいいと何度も願った。
しかしこの世界では不可能だ。
なぁ、健二、お前は俺の事をどう思っている?
罪を犯したと思っているかもな。
お前が思っている心の声を聞けたら、
俺は、今こんな所で時間を食う事はなかっただろう。
時に人間は、自分の思った事を、頭よりも先に行動で表している。
それは、時に吉と出るときもあるが、凶と出る事もある。
それを健二、頭に入れておいてくれ‥