lycopene -6ページ目

lycopene

lycopene

故人は夢の中で
先人は歴史の中で
囚人は牢の中で
病人は床の中で

それぞれにそれぞれの居場所がある



彼等はそこで生き続けるのです
その肩書きがある限り
彼等はそこで 生き続けるのです



忘れないで
遠く離れても過去はつきまとうことを

忘れないで
過去はいつのまにか人に知られることを

忘れないで
そんなのを気にする人は小さい人だということ

忘れないで
どんなひとでも肩書きがあること

忘れないで
そしてその肩書きには必ず居場所があること




でも
覚えている必要はないの
忘れなければ
今まで言ったことはすべて
覚えている必要はないから




どうしようもなくなったときだけ
思い出して


小さく折り畳んだ記憶は
ひきだしに仕舞われて

ぼろぼろになるかもしれないけど
なくなってしまうことは
ないのだから