タップダンス、踊れる?

▼本日限定!ブログスタンプ

あなたもスタンプをGETしよう


「タップダンスの日」
「タップの神様」と呼ばれたビル・ボージャングル・ロビンソンの誕生日。
1988年9月に米国議会に提出され、1989年11月にブッシュ大統領が署名した法律により制定された。
(Wikipediaより)

タップダンスは踊れないです。
踊れたら楽しいでしょうね。

昔、8,9年ほど前です。
その時は既に退社していた会社の後輩だった女性にすすめられて「サルサダンス」を始めました。
サルサダンスには、「キューバンスタイル」と「ニューヨークスタイル」があり、僕はキューバンスタイルのサルサを始めました。
後輩がキューバンスタイルをやっていたからです。
(※キューバンスタイル=キューバンサルサ)

サルサダンスの教室を探し、レッスン代を先に支払って始めました。
サルサダンスは、男性が女性をリードしなくてはなりません。
けっこう難しかったです。
それでも楽しかったです。
ですが、社内異動で時間が合わせにくくなった事と体調が悪くなった事もあり、途中で挫折してしまいました。

またいつかキューバンスタイルのサルサダンスをしたいと思ってはいますが、今のところ予定はありません。
サルサミュージックは時々聴いています。
Oye Como Va

これは、超上手い人たちです。
セクシーですね、ほれぼれするダンスです。
曲も良い感じです。

このミュージシャンで有名です。
Santana / Oye Como Va 

サンタナの代表曲です。
ラテンのノリが良いですね。


ところで、今日は僕が尊敬する米原万里さんの命日です。
米原万里
1950年4月29日~2006年5月25日(56歳没)

ロシア語同時通訳者からエッセイスト、作家に転身した人です。
テレビでコメンテーターも務めていました。

僕が米原万里さんの本にハマりだしたのと米原さんが亡くなったのは、ほぼ同じ時期でした。
米原さんの本を読めば読むほど、何故もっと早く知っていなかったんだ?と思いました。
テレビで見ていたような記憶もあったけど、その時点では読んでいなかったです。

米原万里さんの一番すごいところ、魅力はぶれない姿勢でした。
その一本筋が通ったところが読んでいて面白く、また深く考えさせられました。

米原さんは、時の政権(小泉政権)の批判を度々エッセイに書いていました。
また、社会における理不尽な事にも鋭い指摘をしていました。
単なる感情的な批判ではなく、論理的な思考をもって記していました。

また、米原さんは大の猫好き(動物好き)でも知られていました。
多くの本も出しています。

僕の手元にこんな猫雑誌があります。
「猫びより」 2002年夏号(No.9)です。

この雑誌に米原さんのインタビューが掲載されています。
米原さんが当時一緒に暮らしていた猫たちと共にインタビューを受けています。

道理、ソーニャ、ターニャなど、米原さんのエッセイに出てくる猫たちを写真で見る事が出来ます。
米原さんが仕事で行ったロシアで譲り受けたソーニャとターニャ、すごい貫禄があります。
この2ニャンズが米原さんのところにやって来る事になった経緯は、この本に載っています。
「ヒトのオスは飼わないの?」(文春文庫)

この本は、ロシアからのニャンズの前から米原家にいた無理と道理を保護する話も載っています。
読んでいて「どうなるの?」と思うと同時に、最後にすごくホッとします。

また、米原さんが飼っていた犬「ゲン」がいなくなった話は、読んでいて本当に切なくなります。
米原さんのゲンに対する思いは、犬と暮らしている人にはより強く感じられると思います。
猫好きにも犬好きにもおすすめ出来る本です。

米原万里好きならば読んでる人が多いと思います。
文芸雑誌「ユリイカ」(2009年1月号)

米原万里特集です。
どちらかと言えば、米原万里好きの人向けです。

この本の中にロシア疑惑で鈴木宗男氏と共に悪人扱いされた佐藤優氏の米原さんとのエピソードを綴ったエッセイが載っています。
佐藤氏が逮捕される直前の米原さんとのやり取りは、文面からその時の緊迫感が強く伝わってきます。

この佐藤氏のエッセイ、追悼文は米原さんがいかに強い人だったかがよく分かります。

米原万里さんのWikipediaにこういう記述があります。
2003年10月、卵巣嚢腫の診断を受け内視鏡で摘出手術すると、嚢腫と思われたものが卵巣癌であり、転移の疑いがあると診断される。
近藤誠の影響を受けていた米原は開腹手術による摘出、抗癌剤投与、放射線治療を拒否し、いわゆる民間療法にて免疫賦活などを行う。
1年4ヶ月後には左鼠径部リンパ節への転移が判明し、手術を提案されるが拒否。
温熱療法などを試みる。
闘病の経緯は米原の著書『打ちのめされるようなすごい本』に掲載されている。
(以上引用)

「打ちのめされるようなすごい本」で米原さんは、民間療法を選択した事について直接的に後悔するような記述はありません。
ですが、察するに後悔していたかも?と思わせる記述があります。
読んでいて辛くなるものがありました。

大病して思うのは、民間療法を信じ過ぎるのは非常に危険だという事です。
一般的に言う現代医療が100%正しいとは言いません。
しかし、どちらが治癒する可能性が高いかを冷静に判断するならば、やはり民間療法は頼るべき治療ではないと思います。

米原さんがもし存命だったら、今の日本社会をどう書いているだろうと思います。
左寄りと言われる事の多い米原さんです。
しかし、時には左寄りの政治家の事も批判していました。

僕がロシア語を勉強したいと思ったのは、米原さんの影響が大きいです。
不思議な事に、僕がロシア語を勉強し始めたら体調が悪くなる事が多かったです。
過去の入院のタイミングで何故かその前にロシア語の勉強に入っていました。
まあ、単なる偶然だと思いますが。

今年が十三回忌の米原万里さんです。
人が亡くなって年月が経つのが早いという事を改めて感じます。