一句どうぞ!

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俳句ですか。

僕の敬愛する寺山修司は、短歌が有名です。
が、先に俳句を詠んでいました。
 
一句紹介します。
「わが夏帽どこまで転べども故郷」

寺山修司が好きな人ならば、あの短歌を連想するのではないでしょうか?
僕も好きな寺山修司の短歌です。

「ころがりしカンカン帽を追うごとく
       ふるさとの道駆けて帰らん」

どちらも寺山修司の故郷である青森の田舎道を連想させる感じがします。
寺山修司は、具体的に何がと言う事は難しいですが、僕の考え方や物の見方に大きな影響を与えた人物です。

いつの間にか寺山修司が亡くなった年齢を越えてしまいました。

青森県三沢市にある寺山修司記念館には、2回行った事があります。
(写真はネットより)


寺山修司好きには、本当にたまらない場所です。
近ければいいのですが、大阪と青森は離れ過ぎています。
またいつか行きたいです。 

昨日(正しくは今日にかけての深夜)、NHKでドラマ「トットてれび」のアンコール放送をしていました。
HDDに保存しているので、いつでも見る事は出来るのですが、あえて放送を見ました。
と言っても、第5話だけです。

第5話は、黒柳徹子さんと向田邦子さんとの交流を描いた回でした。
もう3回くらい見ているけど、やはり良かったです。 

向田邦子さんのファン(読者)ならば、かなり満足度の高いストーリーでした。
読者ならば知っている細かいネタがドラマの各所に出ていました。
ドラマの後半、向田さんが台湾で航空機事故に遭って亡くなる前後のところは、本当に泣けてきました。

前にも書きましたが、愛猫家だった向田さんの残された猫たちの姿にも涙が出てきました。


残された猫たちは、どんな思いで向田さんを待っていたのかと思うと、胸が痛みました。
飛行機が墜落する時、向田さんが何を思ったかは分からないです。
分からないけど、きっと猫たちの事は考えたと思います。

「トットてれび」で向田邦子さんを演じていたのは、ミムラさんです。
かなりの再現度です。
向田邦子さんを演じていたミムラさんの演技は、上手かったと思います。

ドラマの中に出てきた言葉、すごく印象に残ります。
「禍福は糾える縄の如し」
災いと幸福は表裏一体で、まるでより合わせた縄のようにかわるがわるやって来るものだ。不幸だと思ったことが幸福に転じたり、幸福だと思っていたことが不幸に転じたりする。
成功も失敗も縄のように表裏をなして、めまぐるしく変化するものだということのたとえ。

災禍と幸福は表裏一体、本当にそうだと思います。
良い事ばかりの人生は無いし、悪い事ばかりの人生もありません。

毎年入院している僕です。
それだけ見たら不幸というか、残念な気持ちになります。
でも、この先病気した事は必ずしも不幸だと思わないようになると考えています。

「トットてれび 第5話」のラストの音楽は、↓をアレンジしたものでした。
「寺内貫太郎一家 オープニング・テーマ」
向田邦子脚本の名作中の名作ドラマです。

「トットてれび」を見て、(主人公だから当たり前ではありますが)黒柳徹子さんは、実にすごい人だと思いました。
黒柳さんを演じていた満島ひかりさんがかなりハマっていました。

向田邦子さん、もうすぐ命日がやってきます。