東京ディズニーシー・水上ショー再開絶望的か【独自推測】 | The Wonderful World of Disney

 

2019年に東京ディズニーシーで開催された「Tip-Topイースター」および「イッツ!クリスマス・タイム」で使われたバージが解体されるような動きが確認されました。

 

 

 

 

2022年には、夏イベント「パイレーツサマー・ゲットウェット」、秋イベント「フェスティバル・オブ・ミスティーク」のバージがそれぞれな同じ場所で解体されているのが目撃されています。そのため、まだ解体されたという事実はありませんが、解体される可能性は大いにあると思われます。

 

 

これにより、東京ディズニーシーに存在するショーのバージは、ハーバーグリーティングで使用されているバージと「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~」で使われる各種バージの2種類しか残っていないことになります。前者に関しては、40周年のハーバーグリーティングに合わせてバージが置き換えられることが噂されています。

 

単純に解体されて終わり。そう読み解いても良いのですが、個人的には1点引っかかるところがあります。

 

それは、Tip-Topイースターのバージが今日に至るまで残されていた点にあります。Google Earthなどの上空写真を見れば最後の最後まで残っていたことは分かっていたことではありますが、ここ最近ですと「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~」にサプライズで登場したMISIAさんが撮影された動画において、チラッと写っていたことがTwitter上でも話題となりました。

 

※引用ツイートの4~8秒のタイミングで確認できます。

 

 

ミシカ終了後に開催された春と秋の季節ショーはいずれも5隻のバージが使われており、かつてザ・ヴィランズ・ワールドのショーリハーサルにおいて、同年に開催されたファッショナブルイースターのバージを使ってフォーメーション確認が先行で行われていました。これらのバージを残しておくことで、次期水上ショーがいつきても、新しいバージが製作される前の段階でフォーメーションの確認や操船練習を行うことができます。なので、この5隻のバージは次期ショーが開催されるまでは眠ったままであろうと個人的に予想していました。

 

ですが、仮にTip-Topイースターのバージが解体されるということは、言い返せば当面の間、季節の水上ショーが復活する可能性は極めて低いことを意味します。バージが早期に出来上がれば練習できなくはないですし、今後同規模の水上ショーが開催されるわけではないので一概には言い切れません。季節ショーのために大規模改修した昇降ステージも、現在はビリーヴの鑑賞エリアのマークが貼られているだけの存在です。ハーバーサイドテラスに関してはバケーションパッケージ専用としてビリーヴでも重要な収入源として機能していますが、昇降ステージは実質役目を終えたようなものです。また、上の写真をよ~くみてみるとバージの乗り降りに使われるハシゴ(階段)も廃棄されており、これが事実だとすると現時点でバージが接岸して水上ショーを行うことは物理的に不可能になります。(ハーバーに接岸できるのは高低差のないトランジットスチーマーラインに限られます)

 

日中のレギュラーハーバーショー「レジェンド・オブ・ミシカ」を潰す代わりに、2015年以降は季節やイベントに応じた水上ショー開催へと梶を切りました。やがて、2020年にコロナによる臨時休園を挟み、それ以降は日中はハーバーグリーティングというおつまみ程度のご挨拶しか開催されていません。これを水上ショーと定義しているのであれば、東京ディズニーシーの水上ショーの未来はありません。今後もハーバーグリーティングで済まされるでしょう。

 

夜のハーバーショーが開催されていることは唯一の救いと言えますが、日中ハーバーグリーティング以外の水上ショーが開催されないのは、ディズニーで唯一「海」をテーマにしたディズニーパークであって良いのでしょうか。せめてスチーマーラインを活用するとか、規模を抑えてでも季節ショーを改めて年間通して開催できるよう方針転換するなど、いくらでもやり方はあるはずです。コロナ禍ということを踏まえても、今後の水上ショー開催は絶望的なことを示唆されたものです。もちろん、バージや小道具が「解体されていたら」という話です。

 

 

現在予告されているのは、東京ディズニーリゾート40周年をお祝いするハーバーグリーティングのみです。コロナ禍でスタートしたショーは、夜のビリーヴのみであり、日中に水上ショーが再開される様子はありません。カイトが舞うこともないでしょう。

 

TDR40周年と新エリア「ファンタジースプリングス」の開業を踏まえても、コロナ禍を理由に無理に開催する必要もなく、2024年末までは何もやらなくても十分集客できるものだと思われます。冷静に考えても、新エリアでの混雑分散を図るのであれば、日中ハーバーで何かしらの水上ショーを複数回開催することで新エリアに人が集中するのを防ぐことができると思いますが、この様子だと何もやらないことが想像つきます。あと2年は日中に華やかな水上ショーが戻ってくることはないと言い切れそうですね。もしくは、水上ショーという存在が無くなる可能性も捨てきれません...。東京ディズニーシーの未来はどうなるでしょうか。

 

 

●2/23追記●

2/22~2/23の2日間で、Tip-Topイースターのバージが解体されていることを現地で確認しました。イッツクリスマスタイム!のバージに関しても解体されるものと思われます。

 

 

現在、ハーバーグリーティングで使用されているバージが新しいものに置き換わると、コロナ前に活躍していたバージが一掃されることになります。水上バイクやショーの準備だけに使用されるカイトバージ等は、ビリーヴでも陰ながらの活躍を見せていますが、季節・イベントショーとして使用されていたバージは「さよなら」となりました。本記事のタイトル通り、現段階での水上ショー開催は絶望的という表現は間違っていなかったようです。これが「夢が叶う場所 東京ディズニーリゾート」の現実です。