Believe! Sea of Dreams (2023.1.16) | The Wonderful World of Disney
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2022年11月11日から正式スタートした東京ディズニーシーの「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス」、約3か月遅れで観に行きましたので、その様子をちょっとだけ。

 

ビリーヴ開始以降は、クリスマス・年末年始シーズンにすぐ入ってしまったため、それなりの混雑が続いており、しばらくは観に行くのを控えていました。1月17日から「ミニー・ベスティーズ・バッシュ!」の報道公開が予定されており、学校に関しても試験休みから少しずれたタイミングであること、外国人観光客の受け入れ解禁等のタイミングを鑑み、2023年1月16日を初鑑賞の日に選びました。実は裏の目的も絡んでいるのですが、その内容は記事の後半で。

 

結果的にはグリーティングやショー鑑賞は何の問題も無かったのですが、やはりアトラクションに関しては既に多くの国から来日されている観光客、中にはノーマスクでベラベラ喋られている方もチラホラ見受けられました。ただでさえ感染者の多い日本で、よくノーマスクでいられるなぁと...。1/25(水)は中華圏でも人気のあるダッフィー関連のグッズ発売日ですから何か起きないと良いですけど。もちろん何語を喋るからとか外国人だからという見方はしませんが、感染症が終息していない以上は、個人的にも距離を置かせて頂きたく。

 

キャンパスデーパスポートのシーズンではありましたが、雨予報があったせいや試験シーズンから少しずれていたこともあり現実戻しの制服組は非常に少なかったのは良ポイントでした。髪の毛の色や化粧の具合などで現役生でないのは分かりますが、制服姿でお酒飲んでいる姿は毎度どうにかならないものでしょうか。法律上は問題にせよ、中高生の格好をした人がお酒を飲む姿勢を見て良く思う人はいないでしょう。そういう視点でも、制服入園が禁止されて、ディズニーパークとして外の世界を感じさせない魔法がかかった「昔の」時代の方が良かったですね。

 

 

本題のショーに関しては19:40~であり、パークの開園は8:15なので朝から待つなんてことはするつもりはなく、前半はアトラクション・グリーティングを中心にまわり、14:30頃から鑑賞エリア①の待機に入りました。1/16はお正月イベントの最後にあたりますが、あいにくの天候によりハーバーグリーティングは中止となりました。

 

・エントランス並び(7:00過ぎ到着)

→トイストーリー・マニア30分(並んでいる間にDPA①を購入)

→タワー・オブ・テラー55分(TourB/シャドゥ・オブ・シリキ)

→ヴィレッジ・グリーティングプレイス45分(ダッフィー)

→ニューイヤーズグリーティング(降雨のため中止)

→マーメイドラグーンシアター25分(デイジー)

→トランジットスチーマーライン5分(ロスト→ハーバー)

→ソアリン60分

 

あいにくの雨のため、マーメイドラグーンで時間を潰したくらいですかね。特にご紹介するような要素もないので、ビリーヴに話を戻しましょう。

 

 

こちらの鑑賞場所はディズニー・プレミア・アクセス(通称DPA)の鑑賞エリア①に該当します。今回ワクワク割で安く入園できた分、2500円追加で払ってこの場所での鑑賞を決めました。要は課金です。そういえばワクワク割の接種証明ですが、たまたまなのか提示は求められませんでした。

 

日中11:00~16:00の間に傘を差すレベルの雨が降った影響で、待機列は14:30時点で3人しか並んでおらず、入場開始の16時の段階でも20人も並んでいない閑散っぷりでした。また、空いているスペースには後ろに人が入ってきますが、背の高い私を避けていたのか、治安が良かったのかは別として、割り込み等もなかったので、非常に快適にショーを鑑賞できました。

 

ショーの様子をちょっとだけ↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久しぶりのナイトショー撮影のため、無難にTvモード固定の1/500、ISO AUTO、ホワイトバランス AUTOの設定で撮影しました。初手なので悪しからず。F2.8以下の明るいお高いレンズであれば1/1000でも十分綺麗に撮れると思います。照明が当たらないカットに関しては1/500でも光量が足らないので、ファインダー越しに暗いと感じたらシャッタースピードを下げて調整しましたが、ショー中はどこかしら照明が当たっているので、暗闇にいる水上バイクを撮るとかでない限りはそこまで落とさなくても大体はこの設定で撮れるかと思います。AF方式は、他の被写体にピントがいかないようにするため広角撮影はスポットAF、ズーム撮影は追尾優先AF(自動)と分けて撮影しています。今回初めて2台持ちしての撮影をしてみましたが、ショー中にレンズ交換する手間は省けたものの、2台撮影よりは、高倍率ズーム1本で完結できた方が楽だなと改めて実感しました...。(今までそういう撮り方をしていた慣れみたいなものもありますが)

 

 

初鑑賞を終えての感想ですが、やはりYouTubeで観るのと現地で観るのでは雲泥の差です。今更ながらやっと東京ディズニーシーにハーバーショーが戻ってきたのかと実感できました。特定のエリアでしか楽しめない「水上ショー」ではなく、ハーバー全域どこから観ても楽しめる「ハーバーショー」という意味です。画角の都合上、撮影はしていませんが、ホテルミラコスタへのプロジェクションマッピングもかなりこだわっているので、橋の上からでも十分楽しめる内容になっていることは間違いありません。

 

色んな角度から観たいと思う一方で、個人的に撮影したいのは最初と最後だけで、ショーの中盤は少し味気ないというか、パッとしない内容なので、1回観て十分かなという感じです。このショーのためだけにワンデーチケットを買って観たいですか?と聞かれたら、別に...ですかね。イベントとかいくつかコンテンツがあるうちの1つとしてビリーヴを楽しむのであれば良いのですが、コロナ禍を理由に1日を通して片手で数えられるレベルのエンタメしかやっていませんので、やはり何かとセットで楽しめないとチケット価格に見合う価値には繋がらないという感想です。少なくとも橋の上など、課金せずに鑑賞できる場所が2時間くらい前に行って好きなところから観れるくらいに落ち着くまでは、YouTubeで楽しむに留めておきます。ファンタズミック!ですら、30分前に行って個人的なベストポジションで観れた時期はありますので。

 

 

☆★★★★★★★★★★★★★☆彡

 ここからは夢のない話

☆★★★★★★★★★★★★★☆彡

 

華やかにスタートした新ナイトタイムエンターテイメント「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~」ですが、非常に残念な一面が分かりましたので、ふざけるな!という怒りの気持ちは抑えつつ、まとめます。むしろ、本題ですね(笑)

 

 

このショーでは、キャラクターたちが乗るバージ(船)のほかに、ハーバーの沖合に設置された発射台がパイロ(花火)が打ちあがります。ここまでスケール大きくやるのはファンタズミック!以来です。ビリーヴのショー中に打ち上がるパイロは、全部で67か所(最後は一纏め)あり、当日の風向きや風速などの条件によって、演出の有無が変わってきます。また、パイロの発射タイミングを知っておくと、撮影時の構図決めがしやすくなります。(YouTube等のショー動画で音楽と発射音をセットで覚えると、カットされた際に違和感を感じられます)

 

しかし、公演が開始して約3か月、少し奇妙な結果が浮き彫りになってきました。YouTubeにアップロードされたショー動画を参考に、独自に開催状況をまとめたものになります。

 

★印は、パイロおよびバージ上の演出が全て通常通りに実施された通常版を示します。人によっては完全版と言う部分はあるかもしれませんが、完全版をやって初めて通常通り開催ですし、バージの操船や出演者の振り付けなど少しでも違えば厳密には完全版とは言えなくなるので、個人的には完全版というワードは使わず、「通常版」と呼んでいます。

 

東京ディズニーシーは立地上は通年風がよく吹く場所であり、屋外のショーは風の影響を大きく受けます。ビリーヴも特殊効果としてパイロ(花火)が使用されますが、発射した後の塵や煙が風に流され、それがショーを観ている人たちやホテルミラコスタの客室に流れていってしまう可能性があります。このことを防ぐため、当日の風向きや風の強さによって、所定のタイミングでパイロが発射されないことがあります。ディズニーファンの間では「パイロカット」と呼ばれます。ショーの演出は全てコンピューター制御で行われていますが、天候等の状況に応じてショーの責任者(ステージマネージャー)の判断で内容・演出変更が行われます。

 

当日の風の影響でカットされるのは安全上やむを得ないことは承知の上ですが、平日の公演を中心にパイロが特定の3か所だけカットされる公演が目立っていました。これは、沖合に設置された6つの発射台から同時に打ち上がるもので、ショー前半・アラジンの「ご機嫌あばよ~」の後、フィナーレ中に打ち上がる2回の計3回になります。これらはどれだけ風のコンディションが良くても、原則平日は打ち上がっておらず、逆に土休日で風が多少強くても打ち上がっています。原則と書いたように、平日でもこの3回のタイミングでパイロが打ち上がることはありますが、その代わりに他のタイミングでのパイロがカットされていました。

 

カットされる3か所のパイロは、ショー中盤のアリエルのシーンでも同じものが打ち上がります。↓

 

 

平日は少ないのか~で終わらせるつもりはありませんので、ショー終演後にきちんと観察させて頂きました。一番分かりやすいのは、「ヴィラ・ドナルド・ホームショップ」付近に設置される発射台(旧カイトバージ)です。こちらはリドアイルに繋がる橋の上から確認できます。(他にもポンテ・ヴェッキオのプロメテウス火山寄りの発射台は確認しやすいです)

 

 

筒の数は細かくカウントできないのですが、写真では2列装填されていて、1列空いているようにみえます。手前の筒は封が切られていることからパイロが発射されたことが分かります。この日の公演はここに記載しているパイロ3か所カット版でしたので、3本封が空いていない筒があれば、システム不具合か何かの理由で打ち上がらなかった、そもそも筒が装填されていなければ意図したカットであることが分かります。写真だと封が空いていないやつが見えなくもないですが、この状態でははっきりとは分かりませんでした。

 

 

 

ちなみにパイロは見方を変えれば爆薬(危険物)なので、ポイっと燃えるゴミに捨てられるわけもなく、使われなかったパイロはそれなりの方法で処分する必要があります。少なくともパイロは使い切ってしまった方が安く済みますので、運営側からしたら打ち上げない方がコストがかかることになります。

 

 

ですが、平日の公演に関しては特定のタイミングでパイロが打ち上がっていないので、ひょっとしたらそもそもパイロ自体が装填されていないのでは?と疑問に思いました。時間とお金をかけて土休日公演を観に行けば済む話ですが、今はネット社会です。調べればすぐ分かります。調べた結果、このブログを通じても御縁のあったカイトマン氏が有力なツイートをされていたので該当ツイートを引用させて頂きます。

 

 

 

11/8は準備公演ながら、全てのパイロが発射された日になります。上記ツイートの写真を引用・加工させて頂きますと、黄色で囲った場所が同じパイロの発射台です。(写真はリドアイルからパイロの発射台を撮影されたものになります)

 

 

同じ発射台でも3列装填されている状況であることが分かりました。つまり1/16の公演に関してはパイロが装填されていないことを示しており、平日の公演に関しては意図的にパイロの発射数が削られていることになります。もちろん全ての発射台を確認したわけではないので確かなことではありませんが、少なくともこの場所のパイロに関しては装填すらされていないと言い切れます。

 

前述の理由もありますので、装填していて打ち上がりませんでしたとか、明らかにショー終了まで強い風が吹く予報があったから打ち上げるのが難しいであれば理解できます。ですが、この状況を踏まえる限りでは、装填すらせずに打ち上げる気はありませんと言っているようなものです。風の条件は過去の気象情報を確認頂ければ分かりますが、どれだけコンディションが良くても容赦ないカットがされているようです。願いの力がいくらあっても、初めから用意されていなければ、いくら願っても打ち上がらないものは打ち上がりません。俗に言うコストカットです。

 

準備公演は、世に発信するプレスメディア様に対して行われていますので平日であっても完璧に近い状態で開催されていることは言うまでもないですが、その次の週の平日からはこのパイロ3カット版を確認できます。これは、YouTubeにアップロードされている数々の動画をいくつか見比べて頂ければすぐ分かります。むしろ、エビデンスです。逆に言えば、演出上全てのパイロが打ち上がったのは基本的には年末年始を含む土休日の公演に限られています。平日は入園する人数が少ないし、手抜いてもバレないだろうという判断なのでしょうか。

 

 

ファンタズミック!のときはパイロの発射に関してはリサーチしていなかったので、当時から平日だけ冷遇されていたかは分かりませんが、少なくとも2021年からパークチケットの価格変動制が導入されたので、それ以降に始まったこのショーから公演ごとに格差をつけた可能性は十分あり得る話です。ワンデーパスポートだけで見れば当時は同じ値段を払っていたのにと言えますが、今は平日と土休日で値段が違いますのでそれを理由にされたらそれまでですが、そこまでしますかね...?

 

2021年に価格変動制が導入されましたが、4段階設定された値段設定のうち、3つは実質値上げされた価格設定なので「?」な部分があります。ちゃんとした演出は土休日じゃないとやりませんという姿勢にも捉えられますので、こういう姑息なことをやるのかという感想です。平日でも土休日でも入園者数自体はそこまで大きく変わっていませんし、平日であってもバケーションパッケージやディズニー・プレミアアクセスといった課金対象者はいるわけですから、それを踏まえてもこのような演出の差別化が行われていることに非常に残念な一面を感じます。土休日の方がバケーションパッケージやディズニー・プレミアアクセスの設定枠が多いですので、運営様のお財布に入る金額は平日より多いので、こうしたカットの要因なのかもしれません。他にもよ~く見たら削られている要素はありそうです。さすがコストカッターな運営会社は、やることが違いますね。

 

このショーを創り上げた人たちがそこまで思い入れのない内容ですと言われればそれまでですが、毎日が初演の想いで行われているディズニーパークでこのようなことをしているのはどうなんでしょうか。もちろんこれが事実かどうか、もう少し詳しく観察していく必要がある内容ですし、たかがパイロ3か所があるかないかというのは大半の方にはどうでも良い内容でしょう。音楽アーティストのコンサートだって、特定の1公演だけ1曲飛ばされたり、演出として銀テープが飛ばないようなものです。最終公演とかでない限り、同じ値段のチケット払っていて内容が大きく変わるんだったら、それを良く思う人はいないでしょう。それと同じです。

 

今の東京ディズニーシーでハーバーショー自体を無理矢理やっている感があり、そもそもコロナ禍の東京ディズニーシーにはハーバーショーは似合わないのでは?とも感じます。むしろ、いつ終演しても驚きません。そのレベルの内容ってことです。こういうエンターテインメントを提供する側の姿勢が果たして「夢が叶う場所 東京ディズニーリゾート」であったり「冒険とイマジネーションの海 東京ディズニーシー」というコンセプトに合っているのかという疑問すら湧きます。ディズニーが大切にしてきたコトを捨てて何でもありな運営方針に変わったのであれば、否定しません。嫌なら離れれば良いだけですから。それなりにショー公演を観てきた側の1意見ですが、相変わらずだな...という感想に終わりました。

 

 

何をどう言おうが変わることはないでしょうけど、このブログを読まれた方はもうお気づきですね。動画撮影や完全体でショーを楽しみたい・こだわりたい方は多少高くて混んでいても土休日に写真撮影や空いていても観たい・安く楽しみたい・細かいところにこだわらないという方は平日を選択するのがベストかと思います。もちろん減点方式で、当日の天候状況によってはカットされてしまいますので、厳密に公演コンディションを選ぶこと、予想することは正直難しいです。

 

ちなみに独自の調査結果を踏まえると、風に関しては風速3m/sを超えてしまうとパイロカットが発生する傾向にあります。この数字はtenki.jpで確認できる風速の数字ですが、瞬間的に吹くのか断続的に吹くのかでも変わってきます。パイロの塵や煙が風に流されて鑑賞エリアに届いてしまうのを防ぐための措置ですので仕方ありません。また、中央のバージに関しても、他のバージが接近するプリンセス等のシーンでは、バージ上の演者に塵や煙がかかってしまうため、こういったシーンもカットされやすい傾向が伺えます。天気予報のサイトによっては、風の予報は確認できますので、強いか弱いかだけでも調べておいて損はありません。風速10m/sを超えると屋外のショー・パレードは原則中止になりますし、風向きによっては、打ち上げ花火も中止になります。1/16時点では、強風だけを理由に中止になったことはありませんが、多少の雨が降ってしまうと中止になります。雨用の演出変更は用意されていません。

 

※上記、tenki.jpの風速情報ですが、アメダスの観測地点の立地関係で北風からの数値が実際よりも低く観測されます。なので、北風コンディションに関しては風速5m/sで中止のラインに到達してしまうことがあります。

 

私もあと1回、内容変更が入る前にオチェーアノのテラスから動画撮影したらこのショーは別にもう追っかけなくて良いかぁと、そんな初見の感想を持って終わりました。確かに壮大なスケールではありますが、内容的にもそこまで心に刺さらず、現地で鑑賞してもウルッとはきませんでした...。どうしても昔の古き良き東京ディズニーシーを知っていると、色々と物足りなさを感じてしまいます。過去のハーバーショーを再演しろ!とまでは言いませんが、LEDやプロジェクションマッピングを駆使したリメイク版をやるだけでも全然違うと思いますけどね。令和初のハーバーショー、期待を超えるどころかコストカットという現実を突きつけられて見事に裏切られた新ナイトエンターテインメントプログラムのご紹介でした。パイロ以外にも平日公演で削られている要素を見つけたよ!という方がいらっしゃいましたら、是非コメントやTwitterで教えてください。内容次第では、追加で調査しに行きます。

 

 

●2/6追記●

1/23以降、鑑賞エリアのタイプ分け(A、B)が撤廃されてから平日でもフルパイロが上がる公演が確認されており、それ以降平日3カット版が見られなくなりました。よって、平日でも風のコンディション次第ではフル演出が観れる可能性があります。

 

じゃあ今までの平日カットは何だったのか?という思いはありますが、一旦改善された(やっと普通に戻った)ということで、書き記しておきます。YouTube等にも記録されている通り、これまでカットされた事実は変わりませんので。また何か変化が確認されたら記事化します。