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タイトル一切関係ないカメラ機材のお話です。2022年は、一眼レフカメラを改め、ミラーレス一眼カメラへと切り替えた年でした。このブログの大半の撮影は、これまで一眼レフカメラの「Canon EOS 7D mark Ⅱ」という機種を使用してきました。Canonの機材を使い始めたきっかけは身内の機材を借りて撮影したのがスタートで、レンズやバッテリーなどのアクセサリー類が共有で使えることと、その時期に7D markⅡの発売を受けて、そのままCanonユーザになったのが始まりです。7D markⅡは当時モータースポーツ等の動体撮影・高速連写を売りにした機種として発売され、鉄道・航空機を撮影される方にも人気を集めました。この機種を手にした理由は1つ、TDS水上ショーにおけるジェット・カイトを撮影するためです。今でも現役で使われている方も多くいらっしゃると聞きますが、現在は生産が中止され、2027年1月には修理対応が終了されることが決まっています。また、Canonからも近々一眼レフカメラおよび対応レンズの新規開発を取り止めることが明かされています。

 

 

【本体】

・Canon EOS 7D mark Ⅱ

 

【レンズ】

・Canon EF-S 10-18mm F4.5-5.6 IS STM

・SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM(Canonマウント)

・Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM


本体と同時に購入したのは、TAMRON 16-300mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ VC PZD MACRO(Canonマウント)ですが、望遠側の描写力がイマイチだったので、200~300の領域は基本的に使っていませんでした。後に広角レンズとして10-18を買ったのですが、CanonとTAMRONではズーム操作の回転方向が逆のため、使い勝手の悪さから早々にTAMRONは手放しました。操作性というよりは構造上の問題があるので、余程魅力的なレンズが出ない限り今後もTAMRON製を買う予定はないと思います。これを受けて、SIGMA 18-300mmに切り替えた経緯があります。

 

このブログでも取り上げた水上ショーの全景(フィナーレでパイロが上がるシーンなど)や海外のディズニーパークでの引きでの撮影は基本10-18を使っており、それ以外は全て18-300を使っていました。特に水上ショーだと船全体を撮りたいですし、キャラクターをアップで撮りたいといったこと踏まえるとどうしても高倍率ズームを使うか、望遠と広角でカメラを2台用意するかの選択になります。年間パスポート代を優先すると必然的に前者になりました。7D mark Ⅱ自体がAPS-C機なので、フルサイズ換算すると1.6倍となるため、手持ちのレンズだと広角域が最小で16mmが撮れる形となります。100-400は1kg越えのレンズのため、ディズニーパークに持ち込んでの撮影はほとんどしておらず、このブログでは出していない鉄道・航空機等の撮影向けとして使用していました。とはいえ、本体と合わせるとかなりの重さになるので、あまり持ち歩いて撮影する機会は少なかったです。最後の活躍は2021年オリンピック・パラリンピックのブルーインパルスを撮影したときでした。

 

 

2020年以降はコロナ禍に入ってしまい、カメラの使用頻度も大幅に減ってしまいましたが、その中でもフルサイズミラーレス一眼カメラのEOS R7の登場を受けて、本格的にミラーレス一眼へのシフトを考えるようになりました。Canonもメーカーとしてミラーレスカメラにシフトすることを示唆しているので、いずれは買い替えが必要とは思っていました。機能面やコンパクトさはR7に軍配が上がるのですが、どうしても操作性(操作パネルの配置)がイマイチということと、どうしてもAPS-C機だと広角域が1.6倍になってしまうので、引きで撮りたいときのネックになります。安いに越したことはありませんが、7D mark Ⅱの相場である20万円がボディの予算基準として検討しました。

 

・R3

 良い点:動体撮影に対するAF精度がずば抜けて優れている

 悪い点:バッテリーグリップ一体型のため本体がデカい&高価すぎる(約80万円)

・R5

 良い点:8K・4K動画撮影に対応、高画素機(4500万画素)

 悪い点:バッテリーのモチが非常に悪い&高価(約45万円)

・R6

 良い点:高感度耐性に強く暗所撮影向き、モード選択がダイヤル式

 悪い点:R5に比べると低画素機(2010万画素)&やや高価(約30万円)

・R7

 良い点:APS-C機/動体撮影に対するAF精度が向上

 悪い点:片手操作を主体とした操作形態が個人的なイマイチポイント(約20万円)

・R10

 良い点:APS-C機/Rシリーズで唯一内臓ストロボを搭載している

 悪い点:バッテリーがEOS Mシリーズと同じ規格で、モチが悪い(約10万円)

 

RとRPもありますが、R10と同じバッテリー機構であるのでバッテリーのモチが悪いのと、ボディ内手ブレ補正が搭載されていないため、三脚が使えない手持ちでの撮影を考慮すると、これらは候補から除外しました。R5、R6、R7の3機が最終的な候補に上がりましたが、7D markⅡと操作体系やスペックが近く、今後暗所撮影の機会(ビリーヴ鑑賞等)が増えることを踏まえて、2022年の半ばにR6の購入に至りました。YouTubeのレビュー動画を何度も確認した上でのジャッジで、今振り返ってもR6以外に選択肢はなかったと思います。

 

 

購入してから数か月、まさかの後継機としてR6 mark Ⅱというモデルが12月に発売されることが後に分かりました。さすがに登場から2年でモデルチェンジが出るとは誰も想像がつきません...。スペック上は変わらないのですが、AF精度(被写体認識)が向上しているのとバッテリーのモチが改善されていることは個人的な使い道としては非常に重要な部分であり、R6を買ったばかりということを踏まえても、迷いに迷った結果購入を決めました。

 

当初R6を買ったときは、7D mark Ⅱをサブ機として取り扱うことで進めようとしましたが、R6よりも魅力的なR6 mark Ⅱが出たことを受けて、R6 mark Ⅱをメイン機に、R6をサブ機として扱うことにしました。そもそもですが、7D mark ⅡとR6ではレンズの規格が違うので、これを機に7D mark Ⅱと関連レンズを手放し、完全ミラーレス一眼のR6とR6 mark Ⅱの2台体制で進めることにしました。最悪、使わなくなったタイミングでR6は手放そうと思います。今のところ2台持ちで、R6+広角、R6 mark Ⅱ+中望遠の組み合わせで運用しており、今のところこの体制で安定しています。強いて言えば、R7 mark ⅡのようにR7の後継機がR6 mark Ⅱと同じような操作パネルであれば、R6を入れ替えようかなと思います。まだ先の話になりそうです。

 

ちなみに7D mark ⅡはWiFi通信機能を搭載していないため、撮影した写真をスマホに転送するには一度PCを経由するか、SDカードリーダーを使って直接スマホで読み取るかでした。R6およびR6 mark ⅡではWiFi通信機能を搭載しているので、SDカードを取り外すことなく撮影した写真をスマホに転送することが可能となっています。いわゆる撮って出しが簡単にできるようになりました。これはCanonのミラーレス一眼(R)シリーズでは共通で搭載されている機能です。画像編集を前提とするような写真はRAWで撮りますが、記録撮影をしている自分にとっては基本JPEGで撮っているので、撮影した写真をすぐスマホに転送できるのは非常に助かっています。

 

そんなこんなで、個人的な一眼カメラとしては二世代目、ミラーレス一眼としては新世代が出揃った形になります。

 

 

【本体】

・Canon EOS R6

・Canon EOS R6 mark Ⅱ

 

【レンズ】

・Canon RF14-35mm F4 L IS USM

・Canon RF70-200mm F4 L IS USM

・Canon RF24-240mm F4-6.3 IS USM

・Canon RF100-400mm F5.6-8 IS USM

・Canon EXTENDER RF1.4x 

 

 

<EOS R6>

2020年にCanonのNew Standardという位置づけで登場した機種で、7D mark Ⅱの買い替えで購入しました。操作性や高感度耐性といったこれから撮影していく内容を踏まえた上で、この機種を選びました。後述のR6 mark Ⅱの発売を受けて、現在はサブ機という位置づけで使用しています。R6でもAF精度や被写体認識は優秀ですので、2台持ちでの撮影時は広角レンズとセットで活躍します。7D mark Ⅱよりもバッテリーのモチがそこそこ悪いのが難点です...。

 

<EOS R6 mark Ⅱ>

2022年12月に発売されたCanonミラーレス一眼で、R6の後継モデルとして機能をバージョンアップされた2022年末のCanon最新機種。被写体認識に「鉄道」「飛行機」が加わっているほか、省電力仕様によるバッテリーのモチが大幅に改善されている点を踏まえ、現在はメイン機として使用しています。R5ほどではありませんが、画素数が2420万画素にちょっとだけアップした分、若干トリミングしても画質がある程度保てるのは良いのかなって感じます。どちらの機種も、暗所撮影に強い一方で、暗い中でのピント合わせがうまくいかない時が稀にあり、こういった部分がミラーレス一眼としてのデメリットなのかなと感じています...。

 

 

<RF14-35mm F4 L IS USM>

F4通しのレンズ、通称「小三元レンズ」です。RFレンズの広角レンズとして購入した1本で、これまで使用してきた16mm相当の画角から2mm広角域が撮影できます。15-30の範囲でお値段的にも手ごろなレンズもありましたが、広角域の1mmはインパクトが大きいのと、これまでのレンズでは気持ち望遠側も欲しかったケースがあったことから、それぞれのニーズに応えた14-35を選択しました。買ったのは12月前半とかなり最近ですが、今のところこのレンズしか使っていないくらい使用頻度の高いレンズです。ディズニーパークにおけるキャラクターグリーティング、ショーの全景、パーク内の景色撮影などを中心に、街中でも交通広告などを撮影していきます。ほぼメインで使っていくことになりそうです。ちなみにiPhone13の広角撮影が15mm相当なので、やはり1mm広く撮れるのは大きなメリットに見えます。それにiPhoneよりも高画質で撮れますので。

 

 

<RF70-200mm F4 L IS USM>

当初購入予定がなかったのですが、ビリーヴの撮影を目前に悩みに悩んで買った1本です。小三元レンズの望遠版、白い見た目から白レンズとも呼ばれます。後述する100-400よりも望遠域の撮影できる範囲が狭まりますが、画質にこだわるような撮影に対して使用すべく調達しました。これまでEFレンズでは白レンズ=重いのイメージがありましたが、このレンズに限っては白レンズながら小型化・軽量化されており、操作性は維持しつつも携帯性に優れています。最近だと鉄道撮影に使う機会が増えつつあります。小三元レンズには残り24-105mmのラインナップがありますが、後述の24-240mmで事足りてしまうので、購入予定はありません。(キットレンズで安く手にしておく選択肢もあったかなと...)

 

<RF24-240mm F4-6.3 IS USM>

1本で10倍ズームが利くことから、通称旅レンズと称されます。携帯するのに1本で済んでしまいますし、焦点距離だけでみれば咄嗟のシャッターチャンスに応えてくれます。私のような使い方ですと、高倍率ズームレンズは重宝しており、被写体がコロコロ変わるような撮り方をしていると必然的にこのレンズを必要とします。むしろディズニーパークで何か撮影するのに全く困らないです。RFレンズはTAMRONやSIGMAといったサードパーティー製のレパートリーがなく、仮にこのレンズがなかったら、ミラーレス一眼へのシフトはしなかったと言っても過言ではありません。高倍率で撮れる便利な一方で、レンズ自体が重たく、前述した14-35よりも重いのがネックです。欲を言えば、望遠域が300近くまで寄れたら良いのと、高倍率ズームであってもLレンズ仕様であれば良いんですけどね。少なくともLレンズに匹敵する機能は搭載しているので、防塵・防滴やフッ素コーティング等があれば文句なしでした。そもそもCanonの純正レンズはそれなりの価格設定となっていますし、メーカー側がサードパーティー製のレンズを許容しない以上は、多少高くてもこれらの加工は標準装備に、フード・ケースくらいは付属しても欲しいところです。

 

<Canon RF100-400mm F5.6-8 IS USM>

<Canon EXTENDER RF1.4x >

先代の望遠レンズに変わる位置づけで購入しました。RFレンズには100-500という望遠Lレンズが存在しますが、予算面・重さ・エクステンダーの制限がネックとなり購入候補から除外しました。手にしてびっくりなのはその軽さで、先代の望遠レンズと比較しても手軽さがずばぬけているのが大きな特徴です。エクステンダーにも対応していることから、1.4倍のタイプを合わせて購入し、主に鉄道や航空機等の被写体を撮影する際に使用しています。気軽に持ち運べるので以前よりも望遠レンズの使用頻度が高くなっています。やはり軽くて持ち運びが楽なレンズは使い勝手が良いです。是非、軽量化と高画質化を両立した望遠レンズが出てくれることを期待します。ちなみにエクステンダー2倍はF値が2段階落ちてしまうのと、それなりの重量があるので候補から除外しました。F値が低いレンズではありますが、日中帯の撮影では特に不満を感じたことはありません。24-240というズームレンズがあることを踏まえると、200から600くらいをカバーできる手ごろなレンズがあると嬉しいのですが、白レンズになるとそれなりの重量が出てしまうので、これくらいがちょうど良いのかもしれません。

 

 

 

そんなこんなで2022年はカメラ機材を刷新した年となりました。結果的に刷新してみて、以前の機材には戻れないくらい素晴らしいものを手にできて満足しています。そりゃ100万円を超える買い物ですから、当然と言えば当然です...。R6とR6 markⅡだとスペック上はほぼ変わらないのですが、AF精度(被写体認識)に対してはかなり進化している部分が大きく、またバッテリーが1.5~2倍近くモチが改善されているため、個人的に撮影する対象に対しては今のところ恩恵を受けているので、非常に満足しています。これまでの撮影方法だとR6はバッテリーが半日しか持たなかったのですが、R6 markⅡはバッテリー交換なく1日持つような感覚です。スペックが近しい分、サブ機として補える要素もあるので、R6との2台持ちで不満はありません。ボディやレンズの売却分を加味しても、全体で2倍の出費になったことを除いてはこれはこれで良かったと思っています。値段の高さは製品に対しての技術料ですね。とはいえ、RFレンズ自体が高価になりつつあるのと、レンズにも手ブレ補正機能が搭載されている関係で重さが出てしまっているのが残念な部分と言えます。今後は技術革新で性能は向上しつつ、軽量化されることを期待します。できれば高倍率ズームという形で1本で2役使えるものが出てくれれば非常に使い勝手が良くなります。値段や重さが叶わないかもしれませんが...。

 

ボディに関しては近々R5 mark Ⅱの噂が出ていますが、R6 markⅡのスペックで満足しているので、R6を手放してまで使うことはなさそうです。モードダイヤルも含めて、機種ごとに操作体系が大きく変わってしまうのはあまりメリットに感じられないので、よほど心が動かされるような内容になっていない限りは手にすることはないでしょう。高画素機であるがゆえにバッテリーのモチはR6 mark Ⅱ並みに改善されるとは思えず...。それにプロの写真家ではないので、そこまで高スペック・高画素を求めることはこれまでもありません。こういう記事の内容を書いている時点で察してください...。

 

レンズに関しても、焦点距離だけでみれば広角域から望遠域までは一通り撮れる組み合わせでの撮影はできますので、これらレンズの性能等を大きく上回るものでも登場しない限りは手を出すことは予定していません。まぁ、コロナ禍で海外に行くこともなくなりましたし、東京ディズニーリゾートにも行く機会や魅力が減ったこともあり、その分の予算でカメラ機材を刷新したまでです。7D mark Ⅱが約8年使いましたので、それくらいの年月は使っていくでしょう。ゆくゆくはスペックが上がりつつ、軽量化・小型化していって欲しいところではあります。Rシリーズでも機種によってバッテリーの規格が違ったりするのがあまり嬉しくなく、アクセサリー類が共通で使えないとサブ機の運用としてはイマイチなので、そういった点も考慮された新機種が出ると良いなぁと思っています。

 

東京ディズニーシーで新たにスタートしたビリーヴに関しても、徐々に人気度や注目度が落ち着いてきている傾向にあるため、2023年1月中旬にビリーヴの撮影をR6とR6 mark Ⅱの2台体制で挑む予定です。あとは天気次第ですね。春先には、再び松島基地外周に訪れてブルーインパルスの撮影も試していきます。

 

 

そんなこんなで、カメラ機材を刷新しましたという記事でした。最初の写真およびRFレンズの紹介写真は、いずれも東京ディズニーリゾート・トイストーリーホテルで撮影しました。一応、ディズニーのブログなので、それっぽく写しています。そのうち、トイストーリーホテルに関する記事をまとめる予定です。