Disneyland Resort - 46 (Thanks) | The Wonderful World of Disney


全45回に渡る、Disneyland Resort特集、いかがでしたでしょうか。
といっても、一人で勝手につぶやいていただけですけど...。



今回のインパークの背景には、友人の留学(ホームステイ)に便乗してディズニーランドに行こうという話が発端でした。私自身10年という月日が空いてましたが、こうして古き良き思い出を振り返り、体験し、そして子供のころに見た夢がもう一度叶った、そんな旅でした。
こうして童心に帰れるのも、まだディズニーの魔法にかけられてしまうということです。でも、夢や魔法の裏を知っているからこそ、バックグラウンドストーリー(BGS)に足を踏み入れたり、不思議と相手に魔法をかける面白さを感じていました。それは相手や国が違っても同じです。


みなさんのまわりにも一人は必ずいるはずです。ディズニーを知ったかぶったり、夢のない発言だけをしたり、裏をペラペラしゃべるやつが...。本当にディズニーが好きなら、そんなことはしません。むしろ、ディズニーの世界に引き連れる魔法をかけるはずです。これはゲストに限らず、キャストにおいても同じです。もちろん何でもしゃべってしまう芸能人もです。


ディズニーパークがただの遊園地でないのも、アトラクションやショー、レストラン、小道具に至るまで「Story」という魔法が込められているからです。タワーオブテラーやストームライダーに乗るたびに同じセリフを聞かされるのも、場所によってキャストのコスチュームからごみ箱に至るまで細かくテーマに合わせられているのもこのためです。それに、ディズニーが大切にしているのは「毎日が初演」です。いつ誰が初めて訪れても、何度も訪れる人にとっても新鮮な気持ちで楽しめるのもディズニーの大きな魔法の一つです。だから、東京ディズニーランドに限らず、ディズニーパークに遊園地感覚で来園する人に対して少し許せない気持ちもあります。まして、アトラクションの中やショーの最中、関係のない話でまわりに迷惑をかけるやつは論外です。似合いもしない制服やコスプレの連中も同じです。ディズニーのテーマに合ってない上に「非日常の空間」を台無しにしているだけです。それに、数年後写真を見返してやらなければよかった行かなければよかったと後悔する人を何人も見てきています。まわりの人にも迷惑なので、後悔する前にやめてほしいです。夢と魔法の王国は、何やっても許される自由の国ではなく、時間や現実を忘れて楽しめるディズニーの世界です。勘違いしないでほしいです。


混雑が当たり前になっている今のディズニーパークで、どっぷりストーリーや世界観に浸かることができるのはお金を使ったほんの一握りの人たちだけかもしれません。しかし、ディズニーランドはゲートをくぐった瞬間からその人の物語がスタートします。アトラクションに限らず、ディズニーの世界を知り、ストーリーを把握して共感できる人こそ、ディズニーの世界を何倍も楽しむことができるように思えます。
ただ遊びに行くだけでは疲れて帰ってくるだけです。このブログを読んでくださったみなさんが、ディズニーパークに行った際、まわりとは違う目線でディズニーの世界を楽しんでもらえたのであれば、うれしい限りです。映画「モンスターズインク」を見てから、TDLのモンスターズインクライドアンドゴシークに乗ってみてください。乗って「すごい!」って思えたなら、きっとその世界に入り込めたことになるでしょう。「つまらない」って思えたら、ただライトを当てるだけの乗り物としか受け止められていないはずです。


ウォルト・ディズニーはこんな言葉を残しています。
「ディズニーランドの最大のアトラクションはキャストである」
「すべての基本は人である」
東京ディズニーリゾートでは、めったなことではキャストに絡まれることはありません。あったとしても子供相手くらいです。しかし、ディズニーランドリゾートでは、たいていのキャストが声をかけてくれ、いろんなことがアドリブのように飛んできます。これは、DLRに限らず、WDWやDLPでも同じです。子供のころは何を言っているのかが分からなかったため、笑顔でごまかすしかありませんでした。でも今回の旅では、たいていのことが聞き取れたこともあり、自分から会話に参加するという自分でも考えられないくらいコミュニケーションをとる自分がいました。隣に留学している友人がいた影響もあるとは思いますが、今更ながら会話が通じる面白さ楽しさはこのことなんだと改めて認識しました。

私が言えることではありませんが今の日本の英語教育で英語がしゃべることができないのも薄々感じています。それはパリ旅行のときにすでに感じていましたし、現地に留学している友人と話をしても同じ答えが返ってきました。友人は大学の留学プログラムに参加、3か月のホームステイで、やっと話したり聞いたりすることができてきたというところでした。AKIRAは、大学受験で英語を勉強するものの、大学1年で英会話の必修を受け、残り3年間は専門英語を読むだけで終わりました。高校生・大学生で英語をまともにしゃべったのはまとめて1週間ないでしょう。高校生や大学生で習う英語はただの受験英語や専門英語を読むだけです。今振り返っても、読む力は身についていても聞く力・話す力・書く力は身についていないですし、大学生で習った英語なんてほとんど役に立ちません。役に立ったのは中学生で習った基本文法だけです。英検やTOEICは勉強すれば点数は取れます。1か月でも留学したら「留学した」と言えます。でも、英語を話すことができる人はそう多くはありません。海外旅行や海外留学に行っただけでも完璧に話すことができる人はそうそういません。なぜなら日本語で話す人同士もしくは単独で行動するからです。授業でも同じはずです。お互いが日本語でしゃべっている以上、英会話の授業は半分成り立っていません。ここを英語で話す訓練としてお互いが英語で話してみたりするのが英語を話すことができる第一歩のように感じます。今回の旅でも数多くの日本人の呆れっぷりを目の当たりにし、友人とは英語でいろいろ外観や行動、服装、身に着けているグッズなど英語でいろいろ指摘して待ち時間などを潰しました。日本人とばれないようにね(笑)これってお互いが意外と頭を使うのでいい訓練になります。私自身は、日頃から「様々な場所で外国人と遭遇したときに案内できる」ことを意識しています。そこで分からない単語や表現があったら調べるようにしています。とっさにそのようなシチュエーションに出くわしても緊張することなく話せます。つまり日頃から英語を意識して考えるかどうかの訓練さえ積み重ねてしまえば、ディズニーランドに行って帰ってくることくらいできます。ヒアリングしてディズニーの裏とかも聞き出せるおまけつきです。海外のディズニーパークにインパークするという目標も何かを聞きだしに行くという意味で面白い目標になると思います。


さて、話は脱線してしまいましたが、海外パークという点で、この特集では何回か上海ディズニーランドについて触れてきました。2015年末にオープン予定でしたが、2月3日の公式発表により、2016年上半期に延期することが決まりました。現段階で、お城やその他アトラクション建設状況や、上空からの写真も一部公開されています。遅くても2016年のゴールデンウィークまでにはオープンするでしょう。


中国政府は、上海ディズニーランド建設に対して膨大な予算を割り当て、さらに追加投資を行っています。また、上海ディズニーランド建設には東京ディズニーリゾートの3倍近い面積が確保され、将来的にはパークが3つ建設されるのではという話も浮上しています。現時点で発表されているアトラクションを確認したところ、世界各国のディズニーパークにあるアトラクションが集結しています。それは、ウォルト・ディズニーの理念が詰まったファンタジーランドをはじめ、ソアリンやグリズリーリバーラン、そして新規オープン予定のアトラクションまで幅広いです。しかし、東京ディズニーランドや東京ディズニーシーにあるアトラクションはほとんど含まれていません。


東京ディズニーリゾートの集客数は世界のテーマパークでもトップに入るほどです。現に、中国人をはじめ世界各国からの集客に成功しています。中国のお国柄も少しは関係しているとは思いますが、中国側もTDR(OLC)に対して敵対心を向いているでしょう。膨大な予算や敷地を確保したのも、建設するアトラクションがTDRにはない、またはTDRを超えるクオリティのアトラクションしか揃っていないのも、いずれTDRを超えるアジア最大のディズニーリゾートへと発展することを表しているのかもしれません。


東京ディズニーリゾート最大のデメリットは、ディズニー直営のテーマパークではないことでしょう。ディズニー社からライセンスを受けて運営されており、最終的な決定権はOLCにあるものの、やはり直営でないだけに、アトラクション導入やリニューアルは一段と遅く、他のディズニーパークよりも魅力ある施設が揃っていないように思えます。この特集でも触れたように、ディズニーランドのアトラクションの多くはここ10年の間に何らかのリニューアルが加わっていました。それに対し、東京ディズニーランドの大半は変わらずの状態です。ライセンスや日本の法律なども関係してくるのかと思いますが、様々な面で表からは見えない壁があるようにみえます。もしも中国側がこれを裏手にとるように上海ディズニーランドを後押ししているのであれば、TDRが越されてしまうのも予算と時間の問題かもしれません。


格安航空会社であれば2万円で香港に行けるわけですから、上海だったらもっと安く、手軽に行けるでしょう。地方の方が東京に行くよりも上海に行くほうが安く済むなら地方組は上海に流れるでしょうし、周辺ホテルの充実や年間パスポートの特典加われば、日本のDヲタは確実に食いつくはずです。予算ばっかりケチってショーやイベントのクオリティーがこれ以上低下したり、キャラグリや感動体験に物足りなさを覚えたらなおさらです。


ファンタジーランド拡張計画や東京ディズニーシー第8のテーマポート増設は、TDR10年越しのプロジェクトです。これまでの10年でディズニーランドは各アトラクションのリニューアル、DCAは大幅リニューアルやカーズランド新設、WDWはリゾート施設の増設やパーク内施設の刷新、DLPは新規アトラクションの追加や新規エンターテーメントの開催、HKDLは3つのテーマランド増設、そしてTDRは...どうでしょう。得るものや失うものが多くあった気がします。後はほとんど変わらずってところでしょう。


ディズニーランド・リゾートでは、今年の5月22日より「ダイヤモンドセレブレーション」と題し、ディズニーランド60周年を盛大にお祝いするイベントを行うと発表しています。ディズニーランドが誕生して60年が経とうとしています。ディズニーランドでは、香港ディズニーランドの夜のパレード「Paint the Night」の開催、お城を中心にパークのどこからでも楽しめるプロジェクションマッピング技術を応用した花火の開催。DCAでは、「World of Color」にウォルト・ディズニーの生涯を描いた特別バージョンを開催するとのことです。また、ランドマークの「眠れる森の美女の城」と「キャセイサークルレストラン」にはダイヤモンドの光が灯るイルミネーションが施されるようです。まわりの反響をみて、インパークするかどうかを検討します。


10年という月日で、ディズニーランド・リゾートをはじめ、海外のディズニーパークは見違えるように変わりました。そして、次の10年。世界のディズニーパークはどういう姿になるのか、どういう感動が待っているのか。新たな魔法を感じられる日がくることを願うと同時に、過去の古き良きディズニーの世界がこの先も守り続けてくれることを期待しています。


これまでの過去の体験と、今までにない新たな魅力に出会える、
その時を待ち望んで...


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AKIRA  Special Thanks EMILY