ご無沙汰しています。
2017年4月23日に日本計量生物学会のHPに、
アメリカ統計協会が発表した
「Wasserstein RL, Lazar NA. Editorial: The ASA’s statement on p-values: Context, process, and purpose. The American Statistician 2016; 70: 129-133.」内
「The ASA Statement of Statistical Significance and P-Values」の翻訳が掲載されました。
今後、未来の眼科研究を担う若手の先生には是非読んでいただきたいと思い
ブログで紹介いたします。
特に「すぐれた科学の実践に必須の要素であるすぐれた統計学の実践のためには以下の点を強調しておく。すぐれた研究デザインとその実施という原則、多様な数値およびグラフによるデータの要約、研究対象である事象の理解、背景情報に基づく結果の解釈、すべてを報告すること、そしてデータの要約の意味の適正な論理的かつ定量的理解。ひとつの指標が科学的推論の代わりとはなりえない。」という結語は響きました。
今後はグレードの高い英文雑誌(特に米国籍)においてはこの考えが主流になっていくものと想像されます。
今後は有意なP値がどうのこうのとこだわるのではなく、データを真摯に見つめて科学的論理的に結論を導いてゆく姿勢が必要と感じました。