JMPによるデータ分析&グラフ作成01 | 眼科医と眼科専門MRのためのデータ分析あれこれ!!

眼科医と眼科専門MRのためのデータ分析あれこれ!!

かれこれ20数年の間、眼科領域専門のデータ分析に携わってきた経験の備忘録です。
一般的なデータ分析の内容も書きますが、眼科にこだわって書いていきます。

今日はData01の眼圧データのヒストグラムと例数、算術平均、標準偏差(SD)、パーセンタイル値を
JMPで確認してみましょう。
データ分析の前に、データのヒストグラムや算術平均等を確認しておくことは
分析の方針決定、入力ミスおよび外れ値をチェックするのにとても重要です。

①保存したData01の読み込み
JMPを起動して、JMPスターター表示されましたら、「データテーブルを開く」ボタンを
クリックしてください。
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ファイルの読み込み画面になると思います。
保存したData01を選択して読み込んでください。
下記のようにData01が表示されたら、読み込み成功です
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②分布グラフと症例数、算術平均、標準偏差(SD)、分位点(パーセンタイル値)の確認
分布グラフと症例数、算術平均、標準偏差(SD)、分位点(パーセンタイル値)をJMPで
算出してみたいと思います。
JMPスターターのメニューから「分析」を選択し「一変量の分析」を選択します。
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分析する変数の選択画面が現れますのでコントロールキーを押しながらIOP_0W、IOP_4W、
IOP_difを選択し「Y,列」ボタンを押すと、分析する変数として認識されます。
この状態で「OK」ボタンをクリックします。
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下記の結果が表示されていると思います。
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ヒストグラム、箱ひげ図、分位点(パーセンタイル値)、基本統計量がセットで出てきます。
今回得られたデータにおいて各項目からチェックできる内容を例示すると
ヒストグラムと箱ひげ図→分布のゆがみの有無や外れ値の有無
標準偏差(SD)→データのバラつきの大きさ
最小値や最大値→ありえない数値があれば入力ミスの可能性
中央値→分布のゆがみ、正規分布であれば中央値と平均値は一致します。
n数→欠側値の数、もし欠側値がないはずなのにnが少なければ入力ミスの可能性あり

次に点眼剤別に分析してみましょう。
先ほどの変数選択画面上で「Group」を選択し、「By」ボタンをクリックします。
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もう一度「OK」ボタンをクリックすると、下記図のように点眼剤別のデータが表示されます。
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点眼剤別にデータを見ることで、下記がチェックできます。
ヒストグラムと箱ひげ図→分布のゆがみや外れ値の群間バランス
平均→平均値の群間バランス
標準偏差(SD)→データのバラつきの群間バランス
n数→欠側値の群間バランス

次回は表示される内容や見た目を変更する方法を書きます。