アロマコロジー | forestwalkingのブログ

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2013年の暮れに、突然この世を去られた、理学博士 藤田忠男先生の研究を掲載していくブログです。

Aromacology (Aroma + Psycology)
■アロマコロジーとは何か

アロマコロジーとアロマテラピーは何処が違うのか。町にアロマコロジーサロンがないのはなぜか。 アロマコロジーでは施術はしないのか。

人々は植物のバラには関心があります。古代からバラは栽培され Rose Absolute は有機溶剤抽出法で製造されている。 ブルガリアやトルコの特産だ。 精油でもバラ由来のものは「花」から採る。 多くのバラの花を集め、フランスに運び精油はわずかに採れるだけだ。 日本では大量にバラを栽培することは出来ないので、化粧品原料としてバラの精油を大量に採取することは無理がある。

しかし、バラ以外にも多くの匂いがある。 1937年にフランスのルネ=モーリス・ガットフォセがアロマテラピーの造語を作るはるか前に、「アロマテラピー」は完成していた。 アロマテラピーの造語は失敗だったのか。フランスではアロマテラピーの字のごとく医療として医師が行っている。 日本でもアロマテラピーを施術する医師も多くなった。

日本でもバラの匂いを研究しているひとは多い。 バラの香りには、心と体の両面を癒す効用があると伝承されてきました。 嗅覚は、実験や科学的な検証方法が難しく本能的なものです。 分析機器や各種測定機器の進歩により、バラの香りはヒトの生理・心理作用にポジティブな影響があることが解ってきました。 香りの効果としては、鎮静、覚醒効果、免疫力の向上、自律神経失調の回復、 スキンケア効果(皮膚バリア機能回復力のアップ)等などが考えられています。 ヒトが本来もっているホメオスタシスを正常に作用させることになるのです。 恒常性 ホメオスタシスと呼ばれる「心と体の健康維持システム」により、自己の心理作用や生理機構の変動を打ち消し、元の状態に戻しています。 平衡状態があるといわれる。 この機能は医学的には、自律神経系、免疫系、内分泌系の機能と関わっています。 アロマテラピー精油の皮膚への塗布行為などは時として副作用をともなう事があります。 芳香植物の香りを嗅ぐアロマコロジーは、副作用がみられない自らの治癒力に基づいてホメオスタシスを実現するのです。 香りの感覚が人間の心身に及ぼす心理的な効果が体を癒すのです。

心理学は Psychology とも書かれるので Aromachology ともスペルされます。たいていは、aromacology です。 芳香と心理学が結びついているのはアロマテラピーども同じです。手法に違いがみられます。 アロマコロジーではトリートメントをすることはない。必ずしも天然精油を使うわけではない。 心理学の手法として精油を使う。

アロマテラピーにも心理療法を取り入れている。アロマコロジーだけが取り入れているのではない。 匂いは生体に吸収されるので、動物実験がされている安全な天然100%精油を使う。 それでアロマテラピーが心理療法と結びついたのだ。



■アロマテラピーとアロマコロジー

アロマテラピーは医療の意味があり、医師でないものが適用できるだろうか。 業として対価を得てリラックスを目的に精油を皮膚に塗布してもよいのだろうか。 医師の資格のないものがアロマテラピストの呼称を使えるだろうか。テラピーは Therapy で診療を意味するので医師しか行えません。 これに対して、アロマコロジー Aromacology は、一種の芳香浴なのですが、精油に限らず匂いを嗅覚で嗅ぐわけだ。 嗅覚刺激を利用するので、本質的にはアロマテラピーと変らない手法だが、医療行為みたいなことはやらない。 原点は同じ所にあるが、テラピーあるいはセラピーという用語を使わないので医療と混同されることはないので健全的な一面がある。 医療と健康とは違います。アロマコロジーでも精油を使うことが多い。

アロマコロジーは嗅覚のみの感覚器を使います。その点で皮膚や粘膜の吸収を利用するアロマテラピーとは異なる手法です。 アロマテラピーは時に経口摂取をともないます。化粧品の芳香剤として精油を用いますが、嗅覚による芳香効果のみの効果を期待しています。 その点でアロマコロジーなのです。



■アロマコロジーによるカウンセリング

臨床心理学にもとづくカウンセリング(counseling)とは、専門教育を受けたカウンセラーが、 クライエント(依頼者)とのコミュニケーションを通してクライエントの心理的変容を促す過程をいう。 クライエントの日常生活空間から離れ、第三者の居ない状況で、定期的に、常に同じ場所で、常に同じカウンセラーによって、時間を限定して行われる。 カウンセラーには守秘義務があり、クライエントは心を解放することができる。 アロマコロジーのカウンセリングは心理療法(精神療法)の一種でもあるので、医師や臨床心理士などが行なう場合が考えられますが、 日本では専門家は少ない。 カウンセリングは、対象を精神障害者に限定してはいない。 教育機関など様々な場所でカウンセリングが行なわれている。いわゆる健常人がカウンセリングを受けて精神をクリーンにする努力をしている。



■アロマコロジーと心理学の一体化

日本ではアロマテラピーが心理学を含んでいますが、本格的ではありません。アロマテラピーは美容的な扱いが多いので、 心理学的な手技をアロマコロジーと呼んでいます。専門的にやっているひとも見受けられます。 精油などの芳香剤を用いて心理療法を行うものです。アロマテラピーでは天然物の精油しか使いませんが、 アロマコロジーでは合成物の芳香剤も使うのです。 天然精油も入手が難しいので合成香料を塚ことも必要でしょう。スキンケアはしないで芳香剤として使うので純度の悪い精油でもよいのです。



■アロマテラピーによるカウンセリング

アロマテラピー精油の嗅覚刺激および吸収によりメンタル効果があることが分かってきたので、 アロマコロジーというより心理学的なアロマテラピー施術が行われるようになってきた。 一切、合成精油を使わないアロマテラピーの信憑性が高まってきた。



■香料の安全性

精油などの香料でヒーリング効果を求めるが、化学成分が体内に吸収される可能性がある。 そのために合成香料を使うことができない。天然100%精油を使うアロマテラピーと心理学が結びつく。 天然精油の生産にムラがあるので化粧品会社では合成香料を研究してきた。しかし、再び天然精油が注目されている。



■アロマコロジー Aromachology はいらない

アロマコロジー Aromachology はいらないという結論だ。理論や実践が伴わないようだ。 心理学をやるというが、アロマテラピーはもともとは精神疾患に使われてきた補完代替療法だ。 うつ病や認知症の治療にアロマテラピーが応用されている。 匂いの化学成分が脳に至りヒーリング効果を発揮し、心理療法を助けるといわれている。 そのためにアロマテラピーは有効な方法になった。特に造語をつくると混乱してしまう。


http://www.forestwalking.com/aromacology.html

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