| ■たとえば酸化リナロールのアレルギー反応
新鮮な精油にはアレルギー感作が見られなくても、 加齢により柑橘系の精油に含まれるリナロールが酸化した化合物がアレルギー感作が出ることがあります。 合成油添加による影響もある。 感作は個人差があり、まったく見られないひともいる。 たいていは動物実験でテストされているが、最近では動物試験は行われなくなった。 原因としては、安物精油で使われる工業用のリナロールの不純物かも知れません。 製造中あるいは保管中に空気酸化されたものかも知れません。 いずれにしても微量なリナロール酸化物に感作する体質の人がいることは事実だ。 1,000人中に5人程度はリナロールに敏感であるというデータもある。 精油は用途により温度条件などの製造方法もことなります。製造工場もことなります。それによりアレルゲンの混入割合も異なります。 アロマテラピー用精油、特にフランスから輸入される精油はフランスでは医薬品扱いなので、アレルゲンを除去する品質管理がなされています。 しかし、フランス産の精油でも香料用途のものの輸入が多い。表示ラベルに「フラグランス」と英語で掻かれていれば、 アロマテラピー用途の精油ではない。施術に用いることはできない。 表示に「アロマテラピー」と掻かれていれば施術に使える品質であることを示している。 |
| ■アレルゲン混入の精油の使用を避ける
日本では皮膚科医の失敗もあり、アトピー性皮膚炎の患者が治療できずに放置されてしまった。 このような人達に、新たなアレルゲンが体内に入ることを制限しなければならない。 精油から知らず知らずに入っていることもある。 精油の成分表からアレルゲンの存在を確認してください。 そしして、そのような精油をアトピー性皮膚炎患者の施術に使わないようにしましょう。 |
| ■リナロールはアレルゲン
リナロールはモノテルペンアルコールでヒーリング効果をもたらすアロマテラピーでは重要な精油化学成分だ。 ヒーリング効果があれば副作用として皮膚感作性もあるだろう。 リナロールは徐々に酸化される性質をもつので、アレルゲンになりうる物質です。 出荷時点でボトルに窒素ガスを封入して酸素ガスを追い出しているが、空けたら酸素による酸化が始まるので、 早めに使い切りたいものだ。 酸化されていない精油のリナロールはアレルギー性感作がみられないという。 リナロールの酸化物とともに、リモネンの酸化物もアレルギー性感作があります。 アレルギー性感作のパッチテストは数千人規模のテストが行われています。全体の1%程度のひとに感作が見られています。 リナロールが含まれてている製品は空気酸化で酸化リナロールが生成しているので、リナロール含有製品をアレルゲンと判断するわけです。 ラベンダーはたとえば、リナロール30%、酢酸リンリル40%が含まれているとする。酢酸リナリルは生体内にとり込まれると加水分解されて、 リナロールが生成する。そのために、このラベンダーはリナロールが70%含まれていると換算される。 |
| ■輸入精油のアレルゲンの対処
日本に輸入される柑橘系精油に厳格な品質管理を実施して、アレルゲンを含んだ精油を市場から排除する必要があります。 あるいは添付文書に注意書きすることも必要でしょう。日本では精油は雑貨品の扱いで、アレルギー性物質の注意書きの義務はない。 義務ではないので、輸入業者の自主的な努力に負うところがあります。精油は雑貨であり、薬事当局の規制外の扱いです。 日本ではアレルギー感作は自己責任にされていますが、販売者にも注意を促す道義的責任はあります。 精油成分表での品質管理を徹底することが必要です。 そもそも、アレルギーとは、免疫反応が、特定の抗原に対して過剰に起こる免疫反応のことをいう。 免疫反応は、外来の異物である抗原を無害化するために機能する生体にとって必要な生理機能である。けっして悪者の反応ではない。 アレルギーが起こる原因は、抗原に対する過剰な曝露、遺伝などが原因として考えられている。 アレルギーを引き起こす環境由来抗原を特にアレルゲンと呼ぶ。 輸入業者は精油にアレルゲンが含まれていないとするGC/MSデータを消費者に示すことが必要です。 つまり正確にロットごとの成分表を作成する必要があります。 アロマテラピストは施術で使った精油の種類はノートに書いて永久保存することが必要です。 消費者はアレルゲン混入が少ない精油を購入すべきです。 特に、アロマテラピストは業としてトリートメントを行うときは精油の微量成分・アレルゲンまでチェックして、 クライエントがアレルギー過敏症でないことを確認することが必要です。 そもそも精油は植物由来のものであり、体質的にアレルゲンに敏感なひとがいます。 バッチテストを実施して安全確認してから精油を利用するようにしてください。 本人、家族などのアレルギー反応の感作を聞きとって、コンサルテーションする必要があります。 輸入精油の品質管理に、輸入業者が企業努力しないとすれば、アロマテラピー業界は成長しないでしょう。 加齢油にはアレルゲンが生じています。精油は冷暗所に保存すること。 化学成分が酸化物になっている場合があります。 アロマテラピーサロンに出向いて料金を払い、品質管理がなされていない精油を体中に塗布されると思うと、足が遠のくのは当たり前です。 |
| ■化学製品あるいは化学成分のMSDS
化学製品を新たに入手して使用する前に、化学製品の安全性データシート (Material Safety Data Sheet: MSDS) を入手してください。 製造者は提供する義務があります。MSDS には、その化学製品のアレルギーについての記述があります。 その製造会社の広報室に電話するかメールを出してください。電子媒体PDFで供給されます。 製造者あるいは販売会社によりMSDSが供給されないときは、経済産業省担当部局に問い合わせてください。 化学製品に対するアレルギー過敏症のひとは必ず注意書きを読んで下さい。 バイオ・ハザードが起きたときは、製品のボトル、カタログ、MSDSをもって病院で医師の診察を受けてください。 企業の製品にアレルギー性物質を含んでいるときは、たとえば、食品であれば消費者にその旨を伝える義務があります。 医薬品ではアレルギー性物質を含むことはできません。 |
| ■MSDSのサンプル (PDF) 石鹸配合剤のアレルギー表示は義務付けられてMSDSが提供されています。 Download |