ホメオスタシス | forestwalkingのブログ

forestwalkingのブログ

2013年の暮れに、突然この世を去られた、理学博士 藤田忠男先生の研究を掲載していくブログです。

Preservation of Homeostasis by Aromatherapy

■ホメオスタシス・恒常性と人間の健康

ホメオスタシスは恒常性と訳される。アロマテラピーは人間のホメオスタシスの機能を維持する役割をしている。 このような説明はわかりにくいかもしれない。 人間や動物・植物を含めて生命をもつものは、生体のバランスを維持する機能をもっている。 このバランスが崩れるときに病気になると考えられている。

植物や動物には、常に体の環境を快適な一定した状態に維持する機構が備わっているが、 これは生体の恒常性という。 たとえば、血圧や血糖値は一定の範囲内に保たれている。高くなれば、低くする機能がそなわっている。 病気とは恒常性の破綻した状態であると言う。 例えば高血圧、糖尿病、感冒、胃炎(潰瘍)では恒常性が破壊されている。 恒常性の維持は、免疫系に内分泌系、精神神経系が一体となり担っている。 また、一度この恒常性の機能により、病気を自分自身で治癒に導く力を有している。

免疫系、内分泌系、精神神経系は異なる系統として扱われてきたが、 間脳、下垂体、副腎などを核として、 生体の恒常性維持機構として1つのシステムであるといえる。

アロマテラピーの目的はホメオスタシスの維持であると教えているが、病気を予防することが主目的で治療行為ではないことを強調している。 恒常性を維持することは生物の生命維持の根本機能です。この機能を最大限生かす方法を考えましょう。 たとえば、血液に鉄分が不足すると貧血になります。 サプリメントで過剰に摂取しようとすると制御されて余分な鉄分は吸収されなくなります。これも恒常性の一例です。



■視床下部が司るホメオスタシス

脳の機能の中で、ホメオスタシスの司令部は脳幹・間脳の視床下部にあるといえます。 間脳の視床は全身の感覚器(嗅覚以外)からの情報を処理して大脳に伝える働きを担っている。 視床下部では、自律神経系や内分泌系をコントロールする役割があり、 代謝や体温の調節、情動・本能などの重要な機能を受け持ち、外界や体内環境の変化に適応できる状態に身体を整える器官である。 中脳では、眼球の動きや瞳孔の大きさの調節、筋肉の緊張調節などを司る。 橋では、脳幹の中で最も膨らんだ部分。呼吸の調節や、顔や目を動かす神経が出ている。 延髄では、発語、摂食、呼吸・心臓の働きを司る中枢で、くしゃみやせきの反射中枢でもある。

ストレスから身体を守るために欠かせない働きがホメオスタシスです。 しかしアドレナリンなどの物質は、過剰に分泌されることにより免疫系の働きを抑制する作用をもたらします。 その結果、異物の進入に対しての防御体制を取る免疫機能が弱まり、病気にかかりやすくなってしまうのです。 このように、外部から何らかの刺激(ストレス)が加わると視床下部の働きで自律神経系が動作して、 同時に内分泌系や免疫系も作動し、健康な状態に身体を適応させるのです。 長期間ストレスにさらされつづけると交感神経ばかりが優位に働くことになり、 副腎皮質刺激ホルモン(CRH)が分泌されつづけることになるのです。 結果、ホルモン分泌でもストレスを防御しきれなくっていきます。 外部からのストレスが直接免疫機能に影響を及ぼし、自律神経系、内分泌系の働きを変調させることもあるのです。



■アロマ・ヒーリングとホメオスタシス

アロマテラピーによる精油のヒーリングは生体のホメオスタシスを安定に維持するといわれる。 スタシスは平均的、安定的、落ち着いているという意味だ。エキサイトの反対語と考えてもよい。 ストレスに強い体になり、結果的に、病気になりにくい体質を維持することになる。 このメカニズムは医学的に、または物質論的に説明されていない。 しかし、私達は肌身で感じとっているのです。

医師でないものが、ホメオスタシスのための仕事ができる。肝臓や心臓を切り開いて手術するわけではない。 自律神経系のバランスをとることはサービス行為と考えられるからだ。 小学校の先生も教えるかもしれない。通常の健康法を教えるだけだ。 そのために、ホメオスタシス指導は医師でなくてもできるのだ。 もちろん、病院で医師が患者にホメオスタシスの指導をしてもよい。



■自律神経系とホメオスタシス

交感神経と副交感神経からなる自律神経系のバランスを取ることが健康体を維持するために必要だ。 このバランスを視床下部が司る。精油化学成分による嗅覚刺激が視床下部を刺激して、機能を活発化するのだろう。 詳しくは分かっていないがそのように理解されている。視床下部を活発化させる薬剤はあるだろうか。 精油を代替医薬として使うことにする。