そもそも「双門の滝」は日本名爆100選にも選ばれるスケールの大きな滝ですが、アプローチが悪く100名爆の中でも難易度が高い事で滝マニアの中では有名です。
ハシゴが30本近くもある上に、崩落や流出で不明瞭な登山道が続き、更に沢登りの要素もあったりと毎年遭難事故が多発する危険なルートです。
今回は水量やや多めで雨天というハードコンディションの中のツアーになりました。
前日に奈良県入りし、翌早朝に登山口に到着。
天気は1日通して霧か曇りの予報でしたが、すでに強めの雨…
少し待つと小康状態になったので出発
出発して直ぐにこんな看板が。
初めてこのコースに入られる方はGPSか地図を必ず用意し、双門の滝より手前ではピンクテープ(特に新しいショッキングピンクのテープ)は目安程度にしといた方が無難です。双門の滝より後半はそんなに変な所には付けられていませんでした。
白川八丁。広い河原で伏流水になっています。
ガマ滝。
この水量なので、手前で引き返すパーティが居ました。
ヌルヌル木道のオンパレード。かなり嫌らしい
そして、渡渉&渡渉。
水量が多いので飛び石があまりなく、結構大変。
沢履で来れば良かった…
でも水は清く澄んでいる。
いわゆる大峰ブルー。
この辺りにはキリクチと呼ばれるイワナの地域固有種がおり、何とか見る事が出来ました。
イワナ個体群の世界最南端らしいです。
滝が連続します。ハシゴも連続します。
天国への階段の先には…
双門ノ滝。岩の隙間を流れる特異な滝です。
※音量注意
この後直ぐに霧に包まれました…
双門の写真の後は、比較的歩きやすい(と言ってもルートファインディングは必須な)山道・河原で、聖門滝の手前から次の核心が始まります。
有名な空中梯子。
コンディションも悪かったので、ここまで9時間程掛かりました。
この後は一般登山道の金引尾根をスピーディーに下り、ヘッドライトにお世話になる事もなく登山口に帰着できました。
関西最難・最恐の名は伊達ではなく、北アルプスの岩稜帯破線ルートの方がよっぽど楽。
初心者だけでの安易な入山は絶対に控えた方が良いハードなルートでした。